ガイドデント保証について
「歯の根っこの治療」って聞いて、どんなイメージがありますか?何度も通院して、痛い…そして、結局は抜歯になるかも…と不安に思っている方もいるかもしれませんね
でも、ちょっと待って!実は、この「歯の根っこの治療」、専門家にかかれば、大切な歯を長持ちさせる可能性がぐんとアップするんですよ。この記事では、専門的な知識を持った歯内療法(エンドドンティクス)の専門医の視点を拝借し、分かりやすく、簡単にご紹介しますね。
エンドドンティストってどんなお医者さん?
エンドドンティスト(歯内療法専門医)は、歯の根っこの治療(根管治療)だけを専門に行う歯科医師のことです 。例えるなら、親知らずの抜歯だけを専門にする口腔外科医と同じように、特定の分野に特化したスペシャリストなんです 。
ちなみに、私はインプラント治療を専門とする歯科医師です。
「難しいから抜歯かな…」と一般の歯科医の先生が判断したような歯でも、迷わずに専門医に相談すべきです。
なぜ根管治療の専門家が必要なの?
実は、根管治療の成功率は、歯の状態によって大きく変わってきます 。
| 治療の種類 | 根尖部透過像(病巣)の有無 | 8年生存率 |
|---|---|---|
| 初回根管治療 | なし(A) | 98% |
| 初回根管治療 | あり(B) | 86% |
| 再根管治療 | なし(C) | 60~98% |
| 再根管治療 | あり(D) | 40~62% |
特に、一度治療した歯を再度治療する「再根管治療」で、レントゲンに病巣が映っている(D)場合の成功率は62%と、少し低めになってしまいます 。最近の論文では、これが40%台まで下がっているという報告もあるんですよ 。
これは、歯が長く使われることによる劣化や、治療の難易度が高くなることなどが原因と考えられています 。だからこそ、高い技術と専門的な知識を持つエンドドンティストの出番なんです!
歯が割れやすいのは「治療」のせいじゃない!?
「根の治療をした歯は脆くなって割れやすい」というイメージがあるかもしれません 。でも、実は「治療によって水分を失い脆くなる」わけではないんです 。
歯が割れやすいかどうかは、根管治療を始める前に、すでに歯がどれだけ残っているかで決まっていることが多いんです 。
- 根管治療自体による歯の強度の低下は約5%
- それよりも、歯の上の部分(歯冠部)を削る量の方が、歯の強度の低下に大きく影響します
- 壁を1面失うごとに、強度が約20%低下すると言われています
つまり、歯の残っている部分をできるだけ守りながら治療を進めることが、歯を長持ちさせる秘訣なんですね。
まずは「お話」から…エンドドンティストの問診術
歯内療法は「問診から始まっている」と言われています 。エンドドンティストは、治療を始める前に、患者さんとの信頼関係を築くために、特に以下の4つのポイントを大切にしています 。
1.受容(しっかり聞く): 患者さんの「痛い」「気になる」といった訴えを、まずはそのまま受け止めます 。
2.支持(根拠を示す): 検査結果を元に、患者さんの訴えを裏付けます 。痛みは否定せず、受け入れた上で診断します 。
3.治療保証(自信をもって提供): 成功率の高い治療を自信を持って提供できることをお伝えします 。
4.治療説明(5項目を丁寧に): 治療の前に、以下の5項目をしっかりお伝えします 。
- 原因
- 診断名
- 治療方針
- 治療の予後(見込み)
- 治療のリスク(デメリット)
歯内療法は、しばしば「抜歯と隣り合わせ」の治療だからこそ 、この丁寧な説明がとても大切だと考えているんです。
「抜歯」と診断されても、まだ道はある!
もし、今通っている歯医者さんで「もう抜くしかないかも…」と言われたとしても、すぐに諦めないでください。
- 根尖部の病巣が大きい
- 非常に長い期間が経過している
- 強い自発痛がある
このような難しい症例こそ、エンドドンティストのような専門家にご相談いただくのがおすすめです 。
当院では、患者さんの大切な歯を守るために、セカンドオピニオンも大歓迎です !患者さんにとって一番良い治療の道を探るため、ぜひ一度ご相談くださいね。
あなたの「歯を残したい」という思いを、エンドドンティストと一緒に全力でサポートします。



