歯列矯正中・インプラント治療途中の引っ越し、どうする?
自費治療(自由診療)とは何か
自費治療、保険外診療などは自由診療とまとめられています。どういうものかすぐにはわからない方も「セラミックの被せもの」などは聞いたことがあるはずです。我が国においては医療のほとんどが保険診療で行われていますが、一般診療所・病院とは違って歯科医院では日常的に自由診療(自費治療)が行われています。
例えば、先の挙げたセラミッククラウンなども自由診療です。他には金属でできた入れ歯治療や健康な人への予防歯科処置※1などは一般歯科医院で多く実施されています。
ただし、歯科医院だからといって保険診療と自由診療を臨機応変に行えるかというとそうではありません。一部の例外※2を除いて保険診療と自由診療は併行して行うことができません。混合診療といって原則禁止※3されています。歯科医院では、患者さまが治療後に受領する診療明細書(領収書)に、保険とは別に保険外の欄が必ずあります。一般的な解釈では、自由診療中や自由診療を希望されて来院された患者さまの領収書保険の欄は空欄となります。
すべての保険歯科医療機関はマイナンバーカード(保険証)を確認した時点で、患者さまの治療計画は療養担当規則という保険診療のルールに則り実施されます。療養担当規則に従う歯科医療においては、すべての歯科治療計画にインプラントや歯列矯正、予防歯科処置を前提としません。
自由診療歯科医療機関
当院は、インプラント・矯正治療の専門医院です。従って、当院では一切の保険診療を行っておりません。平成22年の開院以来、先の例によればすべての患者さまがセラミッククラウンだということです。他に、インプラントや矯正治療の患者さましかおりません。加えて通院している患者さまの50%は、治療後の予防・メインテナンス・検診目的での来院です。歯科治療が終わっているので、当然むし歯も歯周病もないわけですが間違って再度歯科疾患に罹患して治療とならないために予防処置を受けられるのは大変重要なことです。
自費の割合が〇〇%などと歯科医院で取りざたされることもありますが、例えば自費率30%の歯科医院があったとしましても、残る70%の患者さまは保険診療でしょうから、歯科医院としての毎日の仕事はセラミッククラウンでも、健康者への予防でもないといえます。
翻って当院では、毎日の診療が自由診療ですからそれだけ練度も、経験も違ってくるのです。
例え話で恐縮ですが、郷土の英雄・大谷翔平選手は稀代の素晴らしい野球人なのは論を俟ちません。果たして彼が大(メジャー)リーグに挑戦せず、国内球団の一野球人としてキャリアを積んでいたらどうだったでしょうか。今と同じほどの成長を彼にもたらしたかどうかは疑問なはずです。
患者さまの掌握できる選択肢を増やします
インプラントや矯正治療を実施している歯科医院はありますが、それを日常の仕事として行っている歯科医院は限られてきます。どこの歯科医院を受診されるにせよ例えセラミッククラウン1本や健康維持の予防も患者さまにとっては貴重な時間を失い、経済的な負担をおって歯科医療サービスを受けられることに違いはありません。
「餅は餅屋」毎日同じことを一生懸命、高いレベルで行っている人間はやっぱりうまいのです。当院には、成功例よりももっと重要な知見を与えてくれた症例がございます。それは、うまくいかなかった症例です。1度や2度のインプラントや矯正治療がたまたま成功することはありますが、症例数が増え、長い経過を観察できるようになるとすべてがハッピーで終わることはありえません。
当院のように自費率100%、つまり毎日インプラントや矯正治療を行っていれば治療の軌道修正が早いわけです。他院よりも一早くうまくいかなかった症例に出会えるからできる技です。
自費治療を考えている、または薦められたことがある方は是非当院までご連絡ください
- どうしたら、ご自分の希望が叶うのか。
- 失う時間や治療費に見合う価値をどうしたら最大化できるのか。
10年、20年先を見越した歯科治療と予防管理をご提供
一般歯科医院であれば、自費率が30%だとするとあなたは100人の治療例のうちわずか30例に過ぎなくなります。当院では今日も、明日も、来院される患者さまは自費治療(自由診療)を考えている、もしくはすでに受けられている方しかおりません。そして、治療が終わってからその後どうなったのかを当院では知ることができます。矯正治療は1996年、インプラント治療は2007年からの症例がございます。今も予防・メインテナンスで通院されているから手に入る貴重な資料があります。自費治療は高額です。場合によっては時間もかかる治療です。大切なのは、「治療後どうなるのか?」なのです。
当院では、MSc(インプラント修士号)取得の歯科医師と岩手医科大学臨床教授の2名が1人1人の患者さまの状態をつぶさに研究・議論しています。歯科治療に大切なことは「文献(エビデンス)」と「診査・診断・症例検討」に他なりません。
- ※2015年の経産省グレーゾーン解消制度により、「う蝕・歯周病に罹患していない者への予防メインテナンスは療養の給付に当たらない」として予防メインテナンスは一部の条件を抜いて保険適用外となっております。
- ※例えばセラミッククラウンについては自費治療への移行や当該部位にかかわる保険診療が完結していることなど条件が必要です。
- ※当該自費治療中はもとより初診時の検査や治療後の調整・メインテナンスを含め当該自費治療(自由診療)については保険診療との併用が原則禁止されています。