花壇や植物との相性もいい、ガーデニングにおけるウッドチップの使い方
ウッドチップにはいろいろな使い方がありますが、下地になるものとの相性を知っておくと良いでしょう。
ウッドチップの下地について
①防草シート
雑草対策に防草シートを用いる場合、シートの上に化粧砂利や砂利を敷くことも多いとおもいます。しかし、ウッドチップとの併用は雑草対策としてとても効果的です。
ウッドチップには爽やかな木の香りがあり、これは化粧砂利や砂利にはないものです。
②化粧砂利、砂利
化粧砂利、砂利は雑草対策としてある程度の効力があります。
ある程度、と言うのは、砂利の間から雑草が生えてくることもあるからです。ご経験のある方はお分かりとおもいますが、砂利の間から生えた雑草を抜くのは案外手間がかかります。砂利が邪魔になって根をすっかり抜くことができなくなくなるからです。
さて、化粧砂利や砂利を下地に、その上にウッドチップを敷くアイディアはどうでしょう?
悪くはないとおもいますが、ウッドチップの良さがあまり発揮されないのではないかとおもいます。その理由は、後ほど。
③コンクリート
どうしても殺風景な感じを与えるマンションのベランダに観葉植物の鉢をいくつか並べ、さらに、コンクリートが見えないようウッドチップを敷く。これでベランダの印象はまったく変わります。
発想自体は素晴らしいとおもいますが問題なのはウッドチップと下地のコンクリートの相性ですね。この点を考えると、やはり、あまりおすすめできません。その理由も、後ほど。
④芝生
庭の緑の芝生の中に一本の木。これは気持ちのいい風景ですね。この立ち木の根元にウッドチップを敷くと雑草対策になりますし、見た目も緑の芝とウッドチップの木の色合いがマッチして映えます。
ただ、芝生の上にウッドチップを敷いた場合、下地となる芝が枯れてしまいます。こうした使い方は相性が良いとは言えません。
⑤麻袋
ガーデニングや菜園作りがお好きな方は雑草対策に麻袋を使う方法をご存知でしょう。使用済み、あるいは、新しい麻袋を敷き詰めて雑草対策にします。
この麻袋の上にウッドチップを5~10cmの厚さで敷くと、完全とは言えませんが、強力な雑草対策になります。下地に使った麻袋もウッドチップ同じく土に還る素材ですし、相性は良いと言えるでしょう。
ウッドチップと土の相性の良さ
さて、ウッドチップの下地として最も相性がいいのは、やはり、土です。
ウッドチップは時間が経過すると、土に接した部分が徐々に分解され、土に還ります。この点を「ウッドチップが腐って土に還る」とお考えの方がいらっしゃいますが、「腐る」のではなく「分解」されて行くのです。森の中で倒れた木が長い期間のうちに土に還っていくのと同じ理屈です。この自然のサイクルによって土壌のバランスが保たれ、土壌改善も促されます。
この点から考えると、やはり、ウッドチップの下地として最も良いのは土ということになります。
化粧砂利や砂利、また、コンクリートが下地では、ウッドチップと土にある自然のサイクルが成り立ちません。これがウッドチップの下地に化粧砂利や砂利、また、コンクリートをおすすめできない主な理由です。
私たちがご提供しているウッドチップも土の上に敷いてお使いになるお客様がほとんどです。
砂利を下地にしてウッドチップを使いドッグランとした場合、ウッドチップが掘られて砂利がむき出しになると愛犬の足を傷つける怖れがあります。
土の上にウッドチップを敷いてドッグランをお作りになる際は、まず、雑草を丁寧に抜き取ってからウッドチップを敷いて下さい。
自然を活かした家造り
私たち「伊藤建設」は木を愛する会社です。いつも丹精込めて木造りの家を作ってきました。
製材した木を桟積み(さんづみ)にします。桟積み(さんづみ)というのは、桟木(さんぎ)の上に木材を並べることを言いますが、これは風通しをよくするためです。それを何段にも積み重ねます。そして、天然乾燥するわけです。さて、それから3年、ようやく桟積み(さんづみ)にした木材を使って家造りの日が始まる。こんなケースもあるのです。
私たちがご提供するウッドチップは、当社の製材過程で出る端材を利用したものです。森に育った木の爽やかな香りがします。最良の素材から作ったウッドチップです。
ぜひ一度、お試し下さい。