ウッドチップの製造法と原材料の違いにおける注意点
自分の菜園で育てた野菜は格別ですね。でも、悩みの種は雑草です。
菜園でのウッドチップの使い方などをお話ししましょう。
菜園でのウッドチップと防草シート
自分の菜園で採れた野菜はスーパーで買ったものとは違いますね。野菜本来が持つ甘さやシャシシャキ感、初めて収穫したものをお食べになって「おいしい。こんなに違うの!」と感動される方も多いはずです。しかし、菜園で手間がかかるのが草とりですね。
「野菜を作っているのか草取りをしているのか分からない」、そんな悲鳴を上げたくなるほど草取りの手間はかかります。ウッドチップは雑草の繁殖を抑えるうえでとても役立つ素材です。
菜園作りは土作りから始まりますが、ここではそれは済んだものとして、ウッドチップの使い方を見てみましょう。
まず、土を耕し、畝(うね)を作ります。そして、畝(うね)に防草のためマルチングのシートをかぶせます。この際、黒色シートを用いることが多いでしょう。
さて、ここでウッドチップを併用します。畝(うね)みぞと菜園の周囲にウッドチップを敷きます。チップの厚さは畝の頂より若干低い程度で良いでしょう。これで完了です。
畝(うね)を覆う黒色シートは、日光を遮り雑草の繁殖を抑制する、土の流失を防ぐ、泥の跳ね返りによる作物の病気を防ぐ、さらに、土の乾燥や過湿を防止します。また、土の温度を保つという役割もあります。
ウッドチップは、いまあげた黒色シートの役割と同じ役割を果たします。
つまり、ウッドチップを敷くことで日光が遮られ雑草の繁殖を抑えることができます。また、敷き詰めたウッドチップは雨水から土を守り、土の流出を防ぎます。もちろん、土を覆っているわけですから泥の跳ね返りによって作物の害になる細菌が付着するのを防ぐことができます。
さらに、ウッドチップには適度な保水性がありますし通気性も保っています。そのため、土の乾燥や過湿防止にも役立ちますし、土の温度も保ちます。
マルチングのシートの効果とウッドチッップによる効果、ふたつの相乗効果で、菜園の雑草対策が強化されるわけです。
ウッドチップを敷けば雑草は一本も生えないということではありませんが、雑草が生えたとしても、ウッドチップの下の土はやわらかさを保ちますし根の生育を抑えますから、簡単に引き抜くことができます。
防草シートについて
ここで防草シートについてみて見ましょう。
防草シートには大きく分けて2つの種類あります。ひとつは不織布(ふしょくふ)、もう一つは織布(しょくふ)です。
不織布(ふしょくふ)は、名前のとおり、繊維を織ったものではありません。繊維を織らずに絡み合わせたものです。強度が均一で耐久性に優れ、織り目がないため、織り目の隙間を突き破って雑草が出るのを防ぎます。ただ、不織布は織布にくらべ高額というデメリットがあります。
織布(しょくふ)は、繊維を織ったものですから、ひっぱり強度が強いというメリットがあります。ただ、一度ほころびができるとそれが広がりやすい、また、織り目の隙間を突き破って雑草が生える可能性があるというデメリットがあります。
防草をしっかりするという効果重視で選ぶ際は不織布タイプ、コストを抑えたいという場合は織布タイプ、ということになるでしょう。
ウッドチップのメンテナンス
ウッドチップには若干のメンテナンスが必要です。と言っても、菜園の草取りにくらべれば楽にできます。
晴れの日が続き、ウッドチップが乾燥しほこりっぽくなっているようでしたら水をまいてなじませて下さい。また、ウッドチップは天然素材です。地面に接している部分から分解が始まり土に還ります。地肌が見えてきたらウッドチップを補充して下さい。
稀に腐食したチップの上に雑草の種が飛んできて、そこから雑草が生えることがあります。
その場合は雑草を抜き取って下さい。腐食が激しいところが見つかったら、その部分を取り除き、ウッドチップを補充して下さい。
手間ひま惜しまず・・・
私たち「伊藤建設」は木を愛する会社です。木造の家を建てるのが大好きです。しかし、家を建てるだけではなく、お客様のご要望にはなんでもお応えします。
たとえば大きなテーブルを依頼されることもあります。するとテーブル材に使える幅広の板材が必要になります。そこで自社で製材し長期間、自然乾燥させた板材の出番になります。
ところが、木は生き物ですから、自然乾燥させている間に若干のヨレやひずみが生じます。そこで、ヨレを修正し、ひずみを取るため手鉋(かんな)をかけます。これが結構大変なのです。でも、こうして手間ひまを惜しまず仕上げることでお客様に喜んで頂けるテーブルになるわけです。
菜園の手入れは大変だとおもいますが、手間ひまをかければこそ、おいしい野菜が育ちます。
どうぞ素晴らしい菜園をお作り下さい。