花壇や植物との相性もいい、ガーデニングにおけるウッドチップの使い方
ウッドチップとバークチップは別のものですが共通するメリットを持っています。そのメリット、それぞれに合った使い方について見てみましょう。
ウッドチップとバークチップ
ウッドチップとバークチップ、さて、その違いは?
答えは簡単です、ウッドチップが「Wood(木)」の「chip(小片)」であるのに対し、バークチップは「Bark(樹皮)」の「chip(小片)」である点です。
ウッドチップは木の内側を、バークチップは木の表側(樹皮)を小片にしたもの、ということになります。
ウッドチップの原材料は主にヒノキ、スギ、ヒバなどですが、バークチップには主に赤松や黒松の樹皮が用いられます。また、バーグチップは、ウッドチップに比べてチップが大きく、丸みを帯びているのも特徴です。
ウッドチップもバークチップも、さまざまなところで使われています。
主なところは、
(1)ガーデニングのマルチング
(2)ドッグラン
(3)庭の美観
になるでしょう。
(1)ガーデニングのマルチング
マルチングとは木や草花の根元をシートや藁(わら)などで覆うことです。土の中の水分の蒸発を抑えて土の乾燥を防いだり、雨や水やりの際の跳ね上がりによって土の中の病原菌が茎や葉に付くのを防ぐためです。
また、土を覆うことで直射日光が遮られ根の生育環境が良くなりますし、雑草が生えるのを防ぐことにも役立ちます。
ウッドチップもバークチップもマルチングに昔から使われてきたシートや藁(わら)の役目を果たすわけです。
(2)ドッグラン
ドッグランに一番適しているのは芝生と言われていますが、犬は芝生を強く蹴って走ります。そのため芝生がはがれ、あとの手入れが大変です。
そこで注目されたのがウッドチップやバークチップです。厚めに敷いたウッドチップやバークチップはクッション性があって愛犬の脚を痛めることがありませんし、芝生に比べ手入れも簡単で、費用も少なくてみます。
また、愛犬を庭と家のなか両方を行き来させているご家庭にとっては、庭から家の中に上がるたびに愛犬の足の裏を拭いたり、肉球の間の泥を取ったり、お腹の汚れを払ったりとお世話が大変です。ウッドチップやバークチップのドッグランはその点がとても楽になります。
(3)庭の美観
ガーデニングは木々や草花の美しさだけではなく、庭全体のバランスが取れた美しさが大切です。
プロの造園家の方々が考えるのもその点です。木々や草花の生育はもちろん、その配し方、庭全体の落ち着きやデザインを大切にします。
そうした時、ウッドチップやバークチップは、それぞれが持つ効能と共に庭に絶妙なアクセントを添える素材にもなります。ウッドチップやバークチップを要所要所に配することで、庭に奥行きが生れたり、全体の印象を引き締めたりすることができます。
どんな使い方に向いているか
では、ウッドチップとバークチップ、用途に応じてどちらを選択すれば良いかという基準はあるでしょうか。
「(1)ガーデニングのマルチング」「(2)ドッグラン」「(3)庭の美観」。いずれにとっても効果が期待できますが、マルチングや庭の美観のためにはバークチップを選択される方が多いかもしれません。
それは、それぞれが持つ色合いや風合いの違いによります。樹皮を原材料にするバークチップの色は褐色、ウッドチップは木材そのままの色。また、バークチップはその形状に樹皮の風合いを残しています。そうしたところがガーデニング愛好家のみなさんが大切にする「庭の美観」面に合うということでしょう。
では、「(2)ドッグラン」についてはどうでしょう。これもいずれもおすすめできる素材です。
ただ、香りという点ではウッドチップのほうが優っていると言えるでしょう。ヒノキ、スギ、ヒバ、それぞれの木がそれぞれの香りを持っています。
愛犬がおしっこをしてもウッドチップがおしっこを吸収し、また、チップの香り成分が雑菌の繁殖を抑制して臭いを防ぎます。さらにウッドチップの香り成分にはシロアリなどを寄せつけない防虫効果もあります。
その一方、ウッドチップには愛犬の肉球を傷つけるトゲの心配を指摘する意見もあります。ウッドチップに比べ角張っていないバークチップのほうが良いという意見です。しかしこれは、どのようなウッドチップを使うかによって違ってくると言えます。丁寧に加工されたウッドチップは獣医さんが監修するドッグランにも採用されています。
お客さまからの声
私たち伊藤建設は木が大好きです。吟味した原木を自社で製材し家を建てています。私たちのウッドチップはその製材過程に出る端材を原材料にしています。
ガーデニングのために私たちのウッドチップをお使いになられたお客さまから「ふかふかして歩いた感触が気持ちいい」、あるいは愛犬のドッグランのために庭に敷かれたお客さまから「ヨチヨチ歩きの子どもも気に入っています」といった声も頂戴しています。