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伊藤馨

新築から住宅の相談まで、快適な住まいづくりのプロ

伊藤馨(いとうかおる) / 一級建築士

伊藤建設株式会社

コラム

ウッドチップの施工方法と注意点

2016年11月22日

コラムカテゴリ:住宅・建物

ウッドチップをお庭やアプローチなどの広い面積に敷き詰める場合の施工時にはちょっとしたコツが必要です。木の家に似合うウッドチップですので、正しく施工して快適な空間を長続きさせましょう。

ウッドチップの施工前にしっかりと雑草対策を行いましょう

お庭やアプローチにウッドチップを施工する前に、しっかりと整地することから始めます。好き放題に雑草が生えていれば、スコップで掘り起こして雑草の根から剥がし取ります。ドクダミやスギナなど、地下に茎が伸びている植物がはびこっている場合は特に注意して根も切って土から取り除きましょう。

丁寧に行わないと後々ウッドチップの間から雑草が生えてくる場合もあるので、できるだけ根を取り除くことが大切です。

土の凸凹や傾斜がないように水平に整地します

雑草の根を取り除いたら、地面の表面が凸凹になっています。土が小さな山のように盛り上がったり、大きくえぐれてくぼみになったりするためです。根切りと平行して土地をシャベルやクワなどで耕すことで、凸凹を平坦にならすことができます。

そして、地面を水平にならして転圧を行います。最も簡単な方法は足で踏むことですが、広い空間の場合は、転圧機という道路整備で見かけるような締め固めを行う専門の機械を使う場合もあります。

転圧をしっかり行うことで、より雑草が生えにくくなり、凸凹がなくなるのでウッドチップの無駄がなくなり、余計なコストをカットできます。

全体が均等になるようにウッドチップを敷いて自然転圧で完了

土地を整地したら仮マルチングを行います。泥や土が付着しないように奧から手前に計画的にウッドチップを薄く敷き詰めます。その際に、ウッドチップを汚さないように、土とウッドチップの間を往復しないように注意しましょう。

その後、さらに全体が均等になるように必要量のウッドチップを敷き詰めます。
最後にたっぷりとウッドチップの上に散水します。この時も奧から順に水をかけましょう。濡れたウッドチップは水を含んで重くなるので、その重さで自然転圧を行うのでしっかりと締め固められます。

これでウッドチップの施工は完成です。注意点に気をつけて行うことで、キレイなウッドチップの空間が長持ちするはずです。

なお、ウッドチップを敷きつめる前に防草シートを敷いて雑草対策を施すこともできます。

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