婦人科医療のプロ山辺晋吾｜マイベストプロ神戸

婦人科医療のプロ

山辺晋吾

本当の患者サービスを実現するために開業を決意

　生理痛や不妊症、更年期障害など、女性たちが悩みを抱えるさまざまな病気。それらの問題を親身になって解決してくれるのが神戸・三宮の「山辺レディースクリニック」です。地元神戸大学出身の女性医師を中心に、細やかな気配りとアットホームな雰囲気での医療を心がけている同クリニック。その経営理念が伝わる特徴の1つが、日々質問が寄せられるホームページの“無料相談”。ピルの処方方法をはじめ、あらゆる質問に素早く真摯に解答されています。

　「基本的にはボランティアですが、ちょっと答えすぎかなって思うこともあります（笑）。でも理解して頂くことは大切なことなので」と答えるのは院長の山辺晋吾さん。時折冗談を交えながら、婦人科について話してくださるユニークな院長です。かつては神戸大学付属病院や、国立神戸病院で責任者として勤められた山辺院長ですが、彼が同クリニックを開業したのには理由がありました。

　「国立病院は予算が決まっていて、国の方針で使い道も決められています。医療機器は日進月歩で変化するものなので、そのやり方に疑問を感じていたんです。もし自分が患者だったらどう思うだろうと、常に考えさせられましたね」。

　医療を提供する立場として抱えていた医療サービスへの疑問。それを解決するために院長は大阪梅田の「茶屋町レディースクリニック」で2年間院長職について医療サービスの在り方を模索した後、同クリニックを開業。“無料相談”も医療サービスの一環として生まれたのです。

経験と知識から生まれる信頼のセカンドオピニオン

　「山辺レディースクリニック」の医療サービスの1つに、日本医学界にも徐々に浸透しつつある“セカンドオピニオン”があります。

　「病院の先生から『こういう病気なので、こういう治療をしましょう』と言われた時、大抵の患者さんは最初は冷静に聞けなかったり疑問を抱えたりしますよね。セカンドオピニオンは“他の医師の意見を聞いてもらうこと”です。あくまで医学の一般的な意見として答えるので、同じ答えになる可能性もあります。でも結果的に患者さんの理解の助けになり、少しでも治療に前向きになってもらえたらいいと思います」。

　多岐に渡る経験と知識があってこそ実現可能なセカンドオピニオンですが、山辺院長は「今ではどこも取り入れられているから…」と謙遜。しかし話を聞くほどに、他とは異なる強みを感じられました。

　「自分が手術するわけでなく利害関係もないので、誰よりも客観的な立場で答えられます。またほかの病院をご紹介させていただく場合も、神戸はもちろん、姫路から大阪の範囲であれば、どこがどんなレベルの治療を行えるかを把握していますので、なるべく患者さんの便宜に合わせて紹介させていただきます」。

　国立病院での勤務経歴をはじめ長年の医療活動で培った強靭なネットワークは、他のクリニックにはない大きな特徴。ただ導入しているのではなく、本当の意味でセカンドオピニオンを実現しているクリニックは意外と少ないのかもしれません。

地域貢献の意味を込めて、無料の市民公開講座も実施

　実に人生の半分以上を、婦人科医療に費やしてきた山辺院長。仕事上での苦労も多いのではと尋ねたところ、「自分が男なので生理など女性の痛みが分からないことですね。でも25年間以上この仕事を続けてきたことで、ある程度患者さんのおっしゃることが理解できるようになりました。そのための学習をずっと続けてきましたから」と努力で疑問を解決してきた院長らしい回答。豊富な経験から語られるメッセージには婦人科に抵抗感のある人々の心も和らげます。

　「皆さん抵抗があるのが診察するかどうかということなんです。でも話をするだけなら抵抗はないでしょう？　もちろん診察が必要な場合にはその理由を分かりやすく説明しますし、男性が苦手なら、女性の先生に診察してもらいますので安心して来院してもらえればいいですね。市民公開講座も行っておりますので、気軽に足を運んでいただければ幸いです」。

　地元・神戸の地域貢献になればと定期的に無料の市民公開講座も行い、幅広い層に婦人科医療の重要性を伝えている山辺院長。これまでの経歴から考えても、今後の展望はさぞかし壮大なものになると思いきや、「目標とか夢とかそんな大それたものはありません。痛いと思っている人がいれば、なるべく早くその痛みを止めてあげる。悩んだり困ったりしている人には安心できるようにきちんと答えてあげる。それを心がけていくだけですね」。

　かつて自分が思い悩んだ疑問が全てクリアされた今だからこそ出せる回答。そのシンプルな言葉の裏には揺るぎない自信を覗かせます。山辺院長のクリニックなら、どんな女性の悩みも安心へと変えてくれるでしょう。

（2009年2月　現在）

豊かな経験と知識で、女性の悩みに応える

本当の患者サービスを実現するために開業を決意

経験と知識から生まれる信頼のセカンドオピニオン

地域貢献の意味を込めて、無料の市民公開講座も実施

専門家プロフィール

Other Interview