友達のバレエの先生が腰椎三番を疲労骨折して2週間以上入院していた。退院の日、看護師さんがベッドの近くまで歩行器を持って来てくれて、まずベッドに座れますか?と尋ねると。彼女はやすやすと座って見せて、その後歩行器もラクラク使って。いやその後歩行器なしでも問題なく歩けたらしい。
彼女は一緒にフェルデンクライスのメソッドを学んだ友達だけれど,ベッドの中で安静にしなければいけない状態でも、小さく動けるところをゆっくりゆっくりと動かし続けていたらしい。普通ならば2週間安静にしていてはできる技ではないと思う。例えば,足を骨折しただけでも、その後リハビリが必要だと聞いている。
赤ちゃんだった時、初めて歩き出した時笑顔になった。
人間はもともと魚から進化したと言われている。そして魚だった時、多分餌に向かって移動する必要があったのであろう。そして人間は餌だけでなく、好奇心で興味のある方向へ動いていきたいと言う。欲望のが強くて、そして二本足で長くあることを選択して行く体を作っていったと思う。だとすれば、動かないということは、ある意味、人間をやめていくことになる。ずっと体を使っていくことはとても大事で,喜びに満ちたことだろう。赤ちゃんの時、初めて歩いたとき、びっくりしたような顔をしながらも、それは喜びに満ち、笑顔になったことだろう。
一度歩くことを学ぶと、大体の人はその歩き方を洗練させて、効率的にして行くことをしない人が多い。けれども、学び続ければ、脳はその体の使いかたを学んで、死ぬまで学習して行くことができる。それは人として生きる喜びだと思う。私は、その生きる喜びの助けになるような学びの提案やヒントが与えられたらいいなと思う。私と一緒に、その喜びを分かち合える仲間と、出会えるのを楽しみにしている。



