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【シートマスクは毎日必要?プロが伝える正しい付き合い方】

藤沢由加里

藤沢由加里

テーマ:Ricoスキンケア理論

シートマスクは「美容液がたっぷりで、簡単に潤いをチャージできる」と人気のアイテム。

手軽さとご褒美感から、毎日の習慣にしている方も多いかもしれません。

けれど私は、正直なところ毎日の使用はあまりおすすめしていません。

なぜなら、シートマスクが与えてくれる潤いは一時的なものであり、さらに注意すべき落とし穴もあるからです。





なぜあまりおすすめしないのか?




まずひとつ目の理由は、防腐剤や香料、アルコールといった刺激成分が含まれている商品が多いこと。

特に「ひんやりして気持ちいい」と感じるタイプは、エタノール(アルコール)が多く含まれている場合があり、乾燥肌や敏感肌には負担になることがあります。

二つ目の理由は、得られる潤いが一時的であること。

マスクを外した直後は水分を含んでしっとりしたように感じても、時間が経つとその水分の多くは蒸発してしまいます。

むしろ、シートが乾いてくると肌の水分を逆に奪ってしまうこともあるのです。

三つ目は、補うケアばかりに頼るリスク


肌には本来「自ら潤いを保ち、守る力=自肌力」が備わっています。

ところが、外から与えるケアばかりに頼ってしまうと、この力が育ちにくくなるのです。





それでも使いたい人へのアドバイス

決して「シートマスクは悪」と言いたいわけではありません。

正しく選び、使い方に注意すれば、肌にとって心強いサポートにもなります。




成分表示をチェック

防腐剤や香料が多くないか確認しましょう。


おすすめはナイアシンアミド、フラーレン、プロテオグリカンなどの保湿・エイジングケア成分。
使用時間は10〜15分以内
「長くつければ良い」というのは誤解。
乾燥を防ぐためにも使用時間は必ず守りましょう。
頻度は週1〜2回までシートマスクはスペシャルケア。
毎日ではなく、疲れた日やイベント前のご褒美に取り入れるのがおすすめです。

ながら美容は避ける


貼ったままスマホや家事をしていると、マスクが浮いて密着度が下がります。
効果を引き出すには、落ち着いた時間に「肌と心を休める」意識で。



本当に潤う肌をつくるには?


潤いを肌に与えることも大切ですが、もっと大切なのは、肌が自ら潤う力を取り戻すこと。
そのためには、日々のスキンケアでバリア機能を守る・摩擦を減らす・適切な保湿を積み重ねることが欠かせません。
Ricoでは、シートマスクに頼りすぎるのではなく、毎日の基礎ケアを通じて自肌力を育てることを大切にしています。
例えば乾燥が気になる方には、導入ミストや保湿美容液で潤いをしっかり届けること。
ハリ不足やくすみが気になる方には、炭酸パックやフェイシャル施術など、肌に働きかけるケアが有効です。





まとめ


シートマスクは基盤のケアではなく、補助的役割のケアです。
確かに一時的な潤いやリラックス感は得られますが、それだけでは健やかな肌は育ちません。
毎日の積み重ねこそが未来の肌をつくります。
必要なときに、必要なだけ。
肌の声を聞きながら、シートマスクと賢く付き合っていきましょう。


美容の正解はひとつではありません。けれど確かなのは、肌は日々の小さな積み重ねに必ず応えてくれるということ。自分の肌を信じて、育てるケアを大切にしてください。


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藤沢由加里
専門家

藤沢由加里(スキンケアアドバイザー)

合同会社Rico

冷えの改善に取り組む“温活”を軸に、長年の研究と実践によりたどりついた“褒められる素肌”をお客さまと伴走しながら育てていくスキンケアをアドバイス。サロンやオンラインで自宅ケアのレッスンも開催。

藤沢由加里プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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