【バズりたい!】でも、企業は本当にバズを追うべきでしょうか?

石元和弘

石元和弘

テーマ:SNS運用

前回は「企業SNSがバズるメリット」について解説しました。

認知拡大、信頼獲得、コスト削減…。

確かにバズには魅力的なメリットがたくさんありましたね。

でも今回は、あえて立ち止まって考えてみたいと思います

「本当に企業はバズを追うべきなのか?」この問いについて、一緒に考えていきましょう。

「バズ=成功」ではない

SNSを運用していると、つい「バズ=成功」と思いがちです。

「この投稿、いいねが1万件もついた!」 「フォロワーが一気に1,000人増えた!」

確かに嬉しいことです。

でも、企業アカウントにとっては、必ずしもそれが最優先ではありません

数字ばかり見ていると、本質を見失ってしまう

考えてみてください

  • いいね千件、でも応募0件
  • フォロワー300人増加、でも自社に興味がない人ばかり
  • 投稿がバズった、でもブランドイメージが傷ついた

こうなった場合、バズは本当に「成功」と言えるでしょうか?

むしろ、バズを追うあまり、本来の目的から離れてしまうケースも多く見られます。

バズを追うことのリスク

ここからは、バズを追いすぎることで起こりうるリスクについて見ていきます。

①目的とズレた「話題優先の投稿」になってしまう

たとえば、採用目的でSNSを運用しているのに、応募につながらない「話題優先の投稿」ばかりを作ってしまうことがあります。

よくある失敗例:

  • 「バズりやすいから」と、流行りのネタや過激な内容に走る
  • 本来伝えたい企業の強みや文化とは関係ない投稿ばかりになる
  • 「面白い投稿」を作ることが目的になり、採用という本来の目的を忘れる

採用目的の具体例

パターンA(バズ優先):
流行りの音楽に合わせたダンス動画を投稿 → 数万回再生、いいね500件 → でも応募は0件

パターンB(目的優先):
実際の業務内容や社員インタビューを投稿 → 数千回再生、いいね50件 → 応募が5件来た

数字だけ見ればAが「成功」に見えます。

しかし、採用という目的から見ればBが「成功」なのは明らかでしょう。

②バズっても、求める人材が来るとは限らない

もしバズが起きたとしても、自社が求める人材が応募してくれるとは限りません

大きな注目は集まっても、エントリー数が増えないケースは実際によくあります

バズと応募のミスマッチ:

  • 「面白い会社」という印象だけが広がり、「ここで働きたい」と思ってもらえない
  • バズった内容と実際の仕事内容にギャップがある
  • 興味本位で見た人は多いが、本気で応募したい人は少ない

失敗の例

社員の「おもしろエピソード」を投稿したらバズった
100万回再生、メディアにも取り上げられ、フォロワーは5,000人増えた。でも応募は3件のみ、しかも求める人材ではなかった。

③本当に伝えたい価値が「バズ向き」とは限らない

企業が本当に伝えたい価値が、「バズ向きの内容」とは限らない点にも注意が必要です。

専門性や信頼性を重視する業界では、派手さよりも丁寧で正確な情報発信のほうが成果につながることがあります。

こうした業界で、バズを狙って過度にエンタメ化すると、「軽い会社」「信頼できない」という逆効果になることも。

本当に大切なのは「目的達成」

確かにバズはメリットも多くあります。

しかし本当に大切なのは一時的な盛り上がりや数字よりも、長期的に応募や問い合わせにつながる運用ではないでしょうか?

忘れてはいけないのは、SNSは「バズを狙う場」ではなく、「目的達成のために活用する場」だということです。

SNS運用の本来の目的の例:

  • 採用したい人材に出会う
  • 商品・サービスを必要な人に届ける
  • ブランドの価値を正しく伝える
  • 顧客との信頼関係を築く

これらの目的を達成するために、たまたまバズが起こるならラッキー、くらいの感覚が健全です。

バズに振り回されず、自社にとって本当に価値のあるSNS運用を一緒に考えていきましょう。

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石元和弘
専門家

石元和弘(デジタルマーケティング)

株式会社NWS

SNS運用継続のために必要な発信軸を言語化するワークショップからSNSの内製化をサポートし、専門性の高い業務については運用支援も提供します。運用代行費のコスト削減と、持続的なSNS運用を支援します。

石元和弘プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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