【事前の準備が重要】企業SNSアカウントのリスク低減策3つ
前回は「炎上を防ぐための予防策」として5つの方法をご紹介しました。
しかし、いくら予防策を講じていても、炎上が発生する可能性はゼロではありません。
万が一に備え、迅速かつ適切に対応するためのマニュアルを準備しておくことが、被害を最小限に抑えるポイントです。
今回は、炎上発生時にSNS担当者が取るべき3つのステップを解説します。
ステップ1:冷静に状況把握
炎上が発生したら焦らずに、まずは何が原因で炎上しているのか、批判の内容は何かを冷静に分析しましょう。
感情的な対応は火に油を注ぐことになります。
初動対応のポイント
炎上の原因特定
どの投稿や発言が批判の対象となっているのかを特定します。
批判内容の分析
寄せられているコメントの内容を読み、批判の背後にある「怒り」や「不満」がどこから来ているのかを理解することが目的です。
情報収集と記録
炎上している投稿のスクリーンショットを撮り、拡散しているプラットフォームや主な発信元を把握・記録しておきます。
そうすることで、再発防止策を立てやすくなります。
炎上をただの失敗で終わらせないために最も重要なのは、批判を真摯に受け止め、再発防止策に活かすことです。
ステップ2:対応の検討と実行
状況を把握したら、社内で対応を検討します。
決して一人で判断・行動せず、必ず複数人で方針を決定しましょう。
投稿は消す?消さない?
SNS投稿が炎上してしまった際、投稿をすぐに消すかどうかは慎重に判断する必要があります。
なぜなら、「消すと増える」と言われるように、無言で投稿を削除すると「都合の悪い証拠を隠した」と受け取られ、さらなる炎上につながる可能性があるからです。
どうしても削除する必要がある場合は、「なぜ削除したのか」を簡潔に説明する投稿を合わせて行うことで、誠実な姿勢を示すことができます。
謝罪が必要な時のポイントは?
謝罪が必要な場合は、事実に基づき、誠実かつ簡潔な謝罪文を作成します。
謝罪文には、以下の3点を明確に記載しましょう。
何が問題だったのか
原因と事実を正確に伝える
どのように対応するのか
今後の対応や再発防止策について具体的に述べる
誰が謝罪しているのか
企業としての責任を明確にする
謝罪文は、公式サイトやSNSの固定ツイートなど、多くの人の目に触れる公式な場所で公開します。
ステップ3:再発防止
同じ過ちを犯さないためにも、再発防止策は必要不可欠です。
炎上が収束した後は、なぜ炎上したのかを徹底的に検証し、再発防止策を立てて実行に移しましょう。
再発防止策の立案は、SNS担当者だけでなく、会社全体で取り組むべき課題です。
まずは以下の点をチェックしてみてください。
再発防止のための検証ポイント
批判された投稿の何が問題だったのか?
投稿内容のどの部分が、どのように誤解されたり、不快感を与えたりしたのかを具体的に分析しましょう。
なぜその投稿に誰も気づかなかったのか?
投稿前のチェック体制に不備はなかったか、複数の視点での確認ができていたかを検証します。
社内のルールやチェック体制に不備はなかったか?
今回の炎上を招いた根本原因(例:チェックフローの甘さ、緊急時の連絡体制の不備など)を特定します。
これらの検証結果を基に、SNS運用ルールやガイドラインを見直し、今後の運用に活かしていきましょう。
また、SNSのトレンドや社会状況は常に変化するため、定期的に見直しを行うことで、炎上を未然に防ぐ可能性が高まります。
企業SNS運用を始める、その前に!
「発信軸」や「投稿コンセプト」は決まっていますか?
NWSでは、企業SNS運用に欠かせない「発信軸」や「投稿コンセプト」を考えるワークショップを実施中!
「SNSはよくわからないし…」「本当に初心者なんです…」そんな方もご安心ください。
「SNSがなぜ必要か?」というところから、丁寧に解説します。
▼ ワークショップ「企業SNS運用はじめの一歩!」の開催情報はこちら ▼
https://mbp-japan.com/hyogo/nwssbs/seminar/



