いざという時に慌てない!企業SNS炎上時の対応 〜初動から再発防止まで〜

石元和弘

石元和弘

テーマ:SNS運用

前回は、企業SNSの「炎上を防ぐ対策」をご紹介しました。

しかし、どんなに慎重に運用していても、予期せぬ炎上が起こる可能性は否定できません

※ 前回のコラムはこちらからご確認いただけます

そこで今回は、「万が一炎上が起きてしまった場合の対処方法」をご説明します。

まずは冷静な事実確認を

炎上に気づいたら、まず状況を正確に把握するよう努めましょう。

確認すべきポイント:

  • どの投稿が批判の対象になっているのか
  • 批判の具体的な内容は何か
  • 批判は事実に基づくものか
  • 誤解があるとすれば、何が正しい情報なのか

事実確認は炎上対応における最も重要な第一歩といえます。

批判の対象や論点が不明確なまま対応を進めると、かえって批判を増幅させる恐れがあります

さらに、組織として一貫性のある対応を行うためにも、事実関係の把握は欠かせません。

感情的になったり、急いで対応しようとしたりせず、まずは状況を正確に把握することを心がけましょう。

対応はガイドラインに沿って

炎上時は心理的なプレッシャーにより、判断を誤りやすい状態に陥ります。

しかし、あらかじめ定められた手順に従うことで、感情に流されず適切な対応を取ることができます。

以下を事前に定めておきましょう。

  • 対応の責任者は誰か
  • どのようなタイミングで謝罪・説明するか
  • どのような表現を使うか
  • 社内外への報告ルートは何か

「誰が」「いつ」「どのように」対応するのかが明確であれば、社内での情報共有がスムーズになり、対応の遅れや認識相違を防ぐことができます

ガイドラインは、炎上時の混乱を抑え、適切な対応を行うための重要な役割を担います。

※ 「ガイドライン」の詳細は、下記コラムよりご確認いただけます。
【無いと危険?】企業SNS運用の「社内向け『ガイドライン』」とは

同じことが起きないように

炎上対応の最終段階として、「また同じことが起きないように」再発防止策を練りましょう

見直しポイント:

  • 投稿前チェック体制の強化
  • 要注意日のリストアップ
  • ガイドラインの見直し・更新
  • 担当者への追加研修

なぜその投稿が批判を招いたのか、どの段階で判断を誤ったのか、チェック体制に不備はなかったのかなど、詳細に検証を行います。

分析結果を基に、投稿前のチェック項目の追加や、承認フローの見直しなど、具体的に実行することを決めましょう



このように、炎上対応は事態の収束だけでなく、その経験を組織の成長につなげていくことが大切です。

次回は 「SNS投稿における要注意日」 について、ご紹介します。

過去の炎上事例を分析すると、投稿日に起因するトラブルは少なくありません

注意が必要な理由を理解し、より慎重な運用を心がけることで、SNSのリスクをさらに減らすことができます。

ぜひ皆さまの投稿チェックにお役立てください。


SNS運用に関する課題は、企業により異なります。

\ こんな課題、抱えていませんか? /

  • 今はリソースが無い
  • リソースはあるけど、ノウハウが無い
  • 自社で難しい部分のみ外注したい など


株式会社NWSでは、「外注」と「研修」を柔軟に使い分け、内製化に向けて最適な方法を提案します。
ぜひ一度ご相談ください。

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石元和弘
専門家

石元和弘(デジタルマーケティング)

株式会社NWS

SNS運用継続のために必要な発信軸を言語化するワークショップからSNSの内製化をサポートし、専門性の高い業務については運用支援も提供します。運用代行費のコスト削減と、持続的なSNS運用を支援します。

石元和弘プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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