【はじめてのSNSブランディング】失敗しないためのポイント~運用編~
情報収集の場がSNSにシフトしつつある中、SNSブランディングは今や企業のマーケティング戦略に欠かせない要素になっています。
しかし、実務を進める中で、多くの企業が予想以上の課題に直面しているのが現状です。
今回は、SNSブランディングを効果的に進めるために「事前に把握しておきたい課題と対策」をご紹介します。
SNSブランディングの課題
- 運用負荷が大きい
- 炎上のリスクがある
- 効果測定が難しい
- 外部要因の影響を受けやすい
それぞれの詳細と、対応策を解説します。
課題1: 運用負荷が大きい
フォロワーの関心を維持し、アルゴリズム上で投稿が表示されやすくするためにも、定期的な投稿が欠かせません。
たとえばInstagramであれば、一般的に週2~3回の投稿が適していると言われます。
またSNS運用には、企画や投稿の制作、分析など多くの工数が必要となります。
しかし、企業内でSNS運用と広報や営業などの業務を兼務しているケースも多いのでは。
SNS運用自体が相応の業務量を必要とするため、他業務との兼務では効果的な運用が難しくなるケースも少なくありません。
解決策1-1: コンテンツカレンダーを活用する
限られた時間で効率的に運用するには、計画的な投稿管理が大切です。
「いつ・なにを投稿するか」事前に決めておくだけでも、突発的な作業を減らすことができます。
解決策1-2: 投稿テンプレートを準備する
毎回一から投稿を作成すると時間がかかります。
自社のトンマナをベースに、ある程度の型を組んでおくと制作時間の短縮につながるでしょう。
投稿の要素ごとにルールを作成しておくと便利です。
例:
- 投稿文のフォーマット
- ハッシュタグ
- 画像サイズや装飾 など
課題2:炎上リスクがある
拡散性の高さゆえに、良いことも悪いことも瞬時に広がる特性を持っています。
近年は社会的な価値観の変化もめまぐるしく、これまでは問題視されてこなかった表現が批判を受けるケースも増えており、一層の注意が必要です。
解決策2-1:SNSガイドラインを整備しておく
投稿に関するルールを決め、チーム内で共有することで、リスクの軽減が可能です。
- 注意が必要な日付
- NGワードや注意が必要な表現
- 緊急時の対応フロー など
解決策2-2:投稿前チェック体制を確立する
個人の判断では見落としてしまう不備も、複数人で確認すれば食い止められる可能性が高まります。
可能であれば、価値観や立場が異なる方を入れて確認体制を構築し、多角的な視点でチェックしましょう。
チェックリストを共有しておくと、スムーズに進みます。
課題3:効果測定が難しい
「フォロワー数」や「いいね数」といった数値は高いものの、企業の成果に結びついているか判断が難しい場合があります。
SNSでの反応は良好でも、実際の商品購入や問い合わせにつながっていないケースも少なくありません。
解決策3-1:SNS運用の目的に貢献しているか見る
「日々の運用状況」と「ビジネスへの貢献度」の視点で分けて測定を行うと良いでしょう。
日々の運用状況を把握する
各投稿が効果的にフォロワーへ届いているか、反応を得られているかを確認します。
- 「いいね」やコメント数
- 投稿が届いた人数 など
数値が低ければ、投稿内容や時間帯の見直しなどの改善を行います。
ビジネスへの貢献度を測る
SNS運用が実際の事業成果にどうつながっているかを確認します。
下記のような方法が考えられます。
- Web解析での購買行動分析(SNSからの流入が実際の売上につながっているか)
- 顧客アンケートでのSNS影響度確認(「SNSを見て購入を決めた」など)
- 認知度調査での効果測定(「SNSで商品を知った」など)
2つの視点でチェックすることで、問題点や改善すべきポイントが見えやすくなります。
課題4:外部要因の影響を受けやすい
SNSのアルゴリズムは頻繁に更新されており、把握するだけでも多くの労力を要します。
さらに、時にはこれまで効果的だった施策が突然通用しなくなるような変更が適用されることも。
また、プラットフォーム側のルール変更により、突然投稿や広告に制限がかかることもあります。
たとえば、健康食品など特定の商品カテゴリーの広告規制が強化され、表示されなくなるケースが挙げられます。
解決策4-1:複数のSNSを活用する
可能であれば、いくつかのプラットフォームを運用し、リスクを分散させます。
一つのSNSに注力している企業は、このような変更が起きた際に大きな影響を受けてしまいます。
本来は、プラットフォームごとに投稿内容を最適化するのがおすすめですが、リソースに限りがある場合、現実的ではありません。
まずは同じ内容で発信を始め、余裕があればプラットフォームの特性に合わせた投稿にシフトするのも良いでしょう。
解決策4-2:自社でコントロール可能な基盤と組み合わせる
SNSは便利なツールですが、あくまでも借り物の場所です。
そのため、自社でコントロールできるメディアと組み合わせた情報発信が重要になります。
たとえば、新商品の詳細情報は自社サイトに掲載し、SNSでは魅力的な写真を掲載。「詳しくはプロフィールのリンクから」と誘導する方法などが考えられます。
逆に、自社サイトの記事では「SNSで最新情報を配信中」と案内することも可能です。
今回は、SNSブランディングの4つの課題と対策をご紹介しました。
とはいえ、「課題対策」だけでは、真に効果的なSNSブランディングは実現できません。
次回からは「SNSブランディングの戦略設計」を2回に分けて解説します。
ぜひ、ご覧ください。
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