音楽療法や犯罪心理学による心理カウンセリングのプロ
中村大輔
Mybestpro Interview
音楽療法や犯罪心理学による心理カウンセリングのプロ
中村大輔
#chapter1
「うつ病や不登校、不安、人間関係などの心の悩みは、誰にも相談できず、孤独に抱え込んでしまう人も少なくありません。一時的に症状を抑えても根本的な改善ができていないために、再発を繰り返すこともあります」と語るのは、臨床心理士の中村大輔さん。神戸駅前に「神戸臨床心理カウンセリングルーム 研心音(けんしんおん)」を構え、さまざまな心の悩みに応えています。
中村さんは、精神分析的心理療法や認知行動療法のほか、「あるがまま」の心の獲得を目指す森田療法、音楽療法、犯罪心理学など、さまざまなアプローチ法で相談にあたります。相談者の人生を振り返り、信頼関係を構築しながらじっくりと関わります。自分はどのような人間で、将来どうなりたいのかなどを見つめ、より良い生き方を一緒に考えます。
さらに専門的な心理検査、知能検査なども用いて、性格や特徴、得意・不得意分野などを把握し、心の状態をチェック。こうして深く洞察することでさまざまな気づきが得られ、自己成長できるきっかけにもなるといいます。
音楽療法や箱庭療法なども積極的に導入している中村さん。「会話が苦手な相談者やお子さまには、ギターやハンドベル等を用いてスキルを身に付けながらカウンセリングを行います。表現力が養え、自信につながります。また箱庭療法では砂の入った箱に人形やオブジェクトを配置し、完成した箱庭の表現から相談者の心理を分析します」
また、大学、大学院から犯罪心理学を専門としており、刑務所での再犯防止教育プログラムにも携わり、非行犯罪の再犯防止教育や裁判での心理鑑定も行っています。必要に応じて社会福祉士や弁護士などの他の専門家とも連携し、より具体的な改善案を提示します。
#chapter2
中村さんは高校時代に心理学に興味を持ち、大学院を修了後、臨床心理士の資格を取得しました。また学生時代に音楽活動を開始し、2011年にはCDデビューも果たします。臨床心理士としての活動の傍ら、シンガーソングライター「中村だいすけ」として開催している地域イベント、福祉施設、学園祭などでの「心理学講演ライブ」も好評で、“歌う臨床心理士”という肩書も持ちます。
東日本大震災の被災地、宮城県石巻市の小学校でスクールカウンセラーとして活動したときは、子どもたちの質問や悩みに答えながら、命や夢の大切さを伝える歌を一緒に歌ったそう。最初は落ち着かない様子だった子も笑顔になってくれたといいます。「カウンセリングで伝えたいことを歌詞にして歌うと、思いが届きやすくなります。今後も子どもたちに向けて音楽ライブを通した心理療法を続けたいですね」
より多くの人に励ましや勇気を届けたいと願う中村さんは、ラジオやテレビのパーソナリティーとしても活躍しています。
#chapter3
「研心音」の運営以外にも、宮城県・兵庫県のスクールカウンセラー、刑務所での性犯罪再犯防止処遇カウンセラー、犯罪被害者支援員なども務めている中村さん。日本心理臨床学会、犯罪心理学会などの学会にも所属し、論文発表など研鑽に努めています。
「心理カウンセリングは敷居が高いと思われがちですが、家族や友人にも話せない心の悩みを第三者に話すことで、冷静な目で見つめることができて気持ちがスッと軽くなることもあります。臨床心理士は相談者の心の悩みを受け入れる『器』であり、心の状態を映し出す『鏡』の役割になります」
「日頃から心をメンテナンスするように利用していただけたらと思います。『考え方を前向きにしたい』『話を聴いてほしい』『心理的な視点を教えてほしい』など、どのようなことでも気軽にご相談ください」
(取材年月:2016年8月)
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音楽療法や犯罪心理学による心理カウンセリングのプロ
中村大輔プロ
臨床心理士
神戸臨床心理カウンセリングルーム 研心音
さまざまな手法を総合的に使い相談者の悩みを分析。社会福祉士、弁護士との連携したサポートにより具体的な解決策を提示。質問や悩みに答えながら、前向きなメッセージを込めた歌を歌う「心理学講演ライブ」も好評。
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