あらゆる髪の悩みを解決に導く【髪の専門家】
中川英博
Mybestpro Interview
あらゆる髪の悩みを解決に導く【髪の専門家】
中川英博
#chapter1
「自分で自分の髪を抜いてしまう抜毛症(ばつもうしょう)。強迫症に近い強烈なクセで、いったん抜毛症になってしまうと自力で改善するのは非常に難しいのが現状です。しかし専門の病院もなく、いま現在も有効な治療方法も治療薬もありません。にもかかわらず、日本全国には250万人~300万人も存在しているため、なんとかしなければいけません」と話すのは、「一般社団法人日本抜毛症改善協会」代表理事の中川英博さん。
抜毛症は10代前後で発症するケースが多く、そのほとんどが女性であり全体の90%を占めるそうです。発症後、自力で改善しない場合、10年、20年、30年間も改善することなく苦しんでいると言います。
「通常、抜毛症が発症すると『スクールカウンセラーから皮膚科、そして心療内科・精神科』といったルートを取ることが多いそうです。しかし、前述したように治療方法も治療薬もないため、ほとんどのケースで改善につながらず、最終的に協会に相談に来られるケースが後を絶ちません」
この状況を改善するために、中川さんは「お洒落を楽しみながらみんな幸せに」という協会理念のもと、抜毛症改善プログラムを独自に開発。2020年12月、クラウド型カウンセリングプログラム(特許第6803054号)で特許を取得しました。
「抜毛症の方が安心して生活できるように、このプログラムの技術とノウハウを、全国のベテラン理美容師に伝える講座を開講しています。現在は、全国11の都市でケアを受けることができます。今後は、47都道府県すべてで抜毛症改善プログラムが受けられるようにカウンセラーを増やし、抜毛症に悩んでいる一人でも多くの方の力になりたいですね」と中川さんは力強く話します。
#chapter2
再現性の高いヘアスタイルを作り出すため、中川さんはクリニックカットだけでなくカウンセリングも大切にしています。「例えば『何センチ切りますか?』『どんな色にしますか?』と聞かれても、専門家ではないので具体的に答えられず困ってしまいますよね。だから私たちは、カウンセリングシートを活用しつつご提案しています」
まずは髪のダメージやハリ、コシといった気になることについてヒアリング。「客観的には問題ないように見えても、お客さまにとっては気になるクセもありますから、一方的なご提案にならないようにギャップを埋めていきます」と中川さん。
「お客さまがイメージしているヘアスタイルに加え、日々のスタイリングについてもおうかがいしています。アイロンやホットカーラーを使っている、あるいはブラシで整える程度など、お客さまのお手入れの範囲内でできるヘアスタイルを考えています」
ヘアカラーなら、肌や瞳、眉の色といったパーソナルカラーをはじめ、太さ、硬さといった髪質からベストな色を総合的に判断。「ご希望の色に対しては『アイブローをもう少し茶色にしてもらえればより良い印象になりますよ』など、お客さま自身にも取り組んでいただけることを確認しながら、納得度の高い提案を目指します」
#chapter3
「長年の経験を通して、心と髪は深くリンクしていると感じる」と中川さん。「忙しくてイライラ、ヘアスタイルを気にする余裕もなかったのに、カットの後はスッキリした表情でストレスから解放されている方も多い。特に女性は失恋や気分転換で髪を切るといいますよね。『髪型がまとまらないと自分に自信が持てない』といったお声もあります。ヘアサロンで仕上げたスタイルを自宅で簡単に再現できれば、毎日の気分も軽くなると思います」
美容師として20年以上、髪に悩みを持つ人に向き合ってきた中川さん。「髪には生活習慣やその人が抱えるストレスが現れます。隠したり、ごまかしたりするのではなく、小さくてもいいので一歩ずつ前に進んでいきましょう。そのお手伝いをさせていただきます」。高い技術力と顧客の目線に立った心遣いで、ヘアケアを行う中川さんの今後ますますの活躍が期待されます。
(取材年月:2021年5月)
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Profile
あらゆる髪の悩みを解決に導く【髪の専門家】
中川英博プロ
美容師
一般社団法人 日本抜毛症改善協会
【お洒落を楽しみながらみんな幸せに】を協会理念とし、世界初のクラウド型 抜毛症改善プログラムを開発。病院での薬物療法を行うこと無く全国の理美容院でお洒落を楽しみながら楽しく改善に取り組めるように尽力。
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