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業者のミスで設備が壊れた!店舗改装時の損害賠償と保険のポイント

戸田博則

戸田博則

テーマ:店舗改装時の賠償事故例

改装工事中に業者が設備を壊してしまった場合、どのように対応すべきか、お客様からのご相談をいただきました。こちらでは、損害賠償責任や保険の適用について解説します。

Q. 店舗改装中に自動ドアが壊れた場合、どう対応すべきか?
お客様からの相談内容は、店舗改装工事を進めていた際に起こったトラブルです。業者が店内のクロスを貼る作業をしていたとき、自動ドアを外そうとしたところ、ドアが動かなくなってしまいました。調べた結果、職人がちょっとした弾みにより配線を切ってしまい、基盤に傷がついてしまったことが原因でした。

基盤を弁償しようと思ったものの、自動ドア自体が20年以上も前の古い設備で、減価償却が終わっており、帳簿上の価値はないとのこと。そのため、新品の自動ドアを購入して弁償しなければならないのでしょうか?また、保険は下りるのでしょうか?

A. 同等性能の代替品で弁償が必要
このような場合、業者が弁償しなければならないのは、現状の自動ドアと同等の性能を持つ代替品です。まず重要なのは、工事請負契約書の内容を確認することです。もし自動ドアがリフォーム工事の対象外であった場合、それは「他物」に該当し、保険の適用が受けられる可能性があります。

保険会社は、設備の現物の価値を査定し、もし設備が非常に古くて価値が低い場合は、保険金が減額されることがあります。支払われる保険金が不足する場合、不足分は業者が負担することになります。

保険適用と業者の賠償責任
リフォーム工事を依頼する際には、工事を請け負う業者が請負賠償責任保険に加入しているかどうかを事前に確認することが重要です。もし加入していない場合、業者は自費で弁償する必要が生じます。

保険の適用を受けるには、まず工事請負契約書における対象設備の扱いを確認し、さらに契約前に請負賠償責任保険に加入しておくことが、リスク回避のために非常に大切です。

まとめ
業者による設備の損傷は予期しないトラブルですが、適切な保険に加入していれば、安心して対応できます。店舗改装を行う際は、損害賠償責任や保険の適用範囲をしっかりと確認し、事前にリスクを管理しておくことが、お客様や業者にとって重要です。

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戸田博則
専門家

戸田博則(保険代理業)

株式会社KRC神戸中央支社

建設業に特化したお客さまの立場の保険代理店として顧客のリスク管理に貢献。公共工事を請け負うための保険など専門的な提案が可能で、健康経営のアドバイスや外国人労働者の派遣も相談できる。

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