日本臨床心理士資格認定協会の認定プロ
須田泰司
Mybestpro Interview
日本臨床心理士資格認定協会の認定プロ
須田泰司
#chapter1
姫路市内で、多様な心の問題に対応している民間施設「京口カウンセリングセンター」。乳幼児から高齢者まで、各年代で出てくる心に関する問題で悩んでいる方々を対象にしています。
「十分に時間をかけるカウンセリングが主体です。臨床心理士がしっかりとヒアリングし、その方の状態に応じた見立て・方向性を一緒に考えていきます」と、取締役代表の須田泰司(すだ やすし)さん。併設の森下神経内科診療所と提携しているのも大きな特徴です。
センター内は、異なる年代や悩みに対応するため3つの機関に分かれています。中でも「NPO法人 京口スコラ」は、不登校など学校に関する悩みを持つ親子が対象。子どもたちにとっては家から離れて同年代と活動できる場であり、同じ悩みを持つ親同士のネットワークづくりを促す役割も果たしています。
「学校とは異なる『居場所』を提供しています。その上で①学校の先生とは違う人々と関わる②小規模な人間関係の中で『生きる力・勇気』を拡げていく―というのが目的です」
さまざまなフィールドで運動したり、体験に出かけたりと、子どもたちで決めた集団活動を組み入れるほか、授業などで追いつけなかった面を教える学業サポートや、高卒資格取得のバックアップも充実。「母の会」「父の会」といった保護者向けの活動も実施しています。
このほか、乳幼児から高齢者までを対象にした「京口カウンセリングルーム」、引きこもりに悩む20歳以上の青年が社会に踏み出せるように社会を体感できる空間を提供する「青年サポート 道助」があり、複数の臨床心理士が常駐しています。
#chapter2
「心の悩みが健康問題につながるケースは多々あります。体調不良を訴えて病院の内科を訪れても、身体には異常がないため、問題が解決されず、こちらを訪れる方もいます」
心の問題は、睡眠障害や食欲不振といった形で現れることがあります。悩みの多くは人間関係のつまずき。「集団に早く溶け込まないといけない」「積極性が足りないので、もっと努力しなければ」といった気持ちが、ストレスとして症状に表面化するそうです。
「そこで『心地よい睡眠を得るにはどうすればいいか』『ご飯を美味しく感じるためには』といった、生活の基礎部分や五感に焦点をあててアドバイスもしたりします。『自分を変えないといけない』というパワーを上手に使うコツを一緒に考えて自分のペースがわかれば、外への興味や意欲も自然と増しますから」
須田さんは精神科病院の勤務経験があり、統合失調症などの治療に携ってきました。その際、病院では薬との併用で治療することもあり、相談にはあまり時間を割けていないという印象を持っていたのです。そこで「京口カウンセリングセンター」では、訪れる人との会話を大切にするため、十分に時間をかけるようにしています。
「残念ながら当所では対応できない場合は、精神科・心療内科を紹介します。提携している森下神経内科診療所の森下院長とは、病院勤務時代に出会い、症状ではなく患者さん自身をしっかり見つめる姿勢に共感しました。私も重い状態に陥った患者さんのケアなどを経験しており、さまざまな精神状態の方にも冷静に対処できるようになりました。また、支える立場の辛さをくみ取り、ご家族の心のケアにも取り組んでいます」
#chapter3
非常勤を含め、現在は12名のスタッフが対応。教育機関、社会福祉業界などの経験者や、子ども心理を得意とするスタッフも含まれています。『女性スタッフがいい』といった要望にも柔軟に対応できます。
「気軽に話ができる場所として認識してもらえればうれいしいですね。一人で抱え込まずに相談する勇気を持って訪ねてもらえれば、信頼できるスタッフが待っています。『何か症状が出ないと来てはダメ』ということはなく『何に困っているのか分からない、けれどちょっとしんどい…』という相談でも大丈夫です。そんな場合でも、話をしていくうちに、どんなことがしんどさにつながっているのか、ヒントが出てくるもの。カウンセリングや心理療法で悩みが解決できた後も『ちょっと不調かな?』と思ったら、いつでも来ていただける身近な存在として、訪問をお待ちしています」
(取材年月:2014年1月)
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日本臨床心理士資格認定協会の認定プロ
須田泰司プロ
スクールカウンセラー
京口カウンセリングセンター
各年代でおこるさまざまな、こころを中心とした悩みに、じっくり耳を傾け、具体的に対応していく機能を備えています。専門的な人材を配し、利用者の状態を客観的に把握し、見立て・方針を具体的に提案します。
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