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ご褒美の昇進は要らない

2024年5月16日

テーマ:マネジメント

コラムカテゴリ:ビジネス

貴社では、
「頑張ったから」
「成績が優秀だから」
「永く勤めてくれているから」と、
ご褒美で昇進さていませんか?

こんにちは。
DX学校神戸校の埴岡です。

ご褒美の昇進は要らない


実は私もやっていました。
今から考えると当時の社員に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

そうなんです。

・管理職が育たない
・出来る人材から辞めて行く
・マンパワーが発揮できない。

このように経営者の思惑通りに行かない
そもそもの始まりはこれだったのです。

昇進させ役職を与えると
社員も給料が増えるので喜びますよね。
一次的に。
しかし、それからが大変なのです。

昇進、具体的に言うと
課長や部長への抜擢です。

憧れもあるのでしょう
社員も喜びます。

しかし、
この課長や部長へ抜擢すると言うことは
裏を返せば人を育て
部署の目標数字にコミットする責任が増えて行く
と言うことです。

自分の仕事も今まで通り、
部下を育てる仕事も行い、
そして部署の目標数字についても
責任を持たされるのです。

経営者からすれば当たり前です。
しかし抜擢された社員は
ほとんどそんなことは知らないですし、
やったことが無いことばかりの毎日が続くのです。
そして「出来ていない」と怒られるのです。

昇進する前に
部下の育成と数字へのコミットメントについて
よく話をしないといけないのです。

経営者も対象の社員も
部下を育てながら数字を挙げて行く事へ
お互いが理解の上なら良いですが、
先ず中小企業でそんな確認を確り行ってから
昇進を形にする企業はほとんどありませんね。

良い話があるよ!と、
突然呼び出され告げられるのではないでしょうか?

でもね、
社員も考えなければいけません。

給料が増えると言うことは??
肩書が着くと言うことは??
今までと異なる仕事を求められると言うことである。と。

そうなんです。
給料が上がることは良いのですが、
昇進や役職を安易に受けてはいけないのです。

昇進し役職が着いた後、
今までの仕事の何パーセントかは部下に任せ
人材育成や目標達成へのマネジメントへ
ウエイトを掛けていけるのならまだしも。

大抵の場合、
今までの仕事はそのままやり続け
やったことのないマネジメントもやらされ
更に部下の責任までとらされるのです。

経営者の皆さんへ伺います。
そのような仕事(管理職として)の給料(対価)も
ちゃんと払ってますか?



今までの給料にちょっと色が付いた程度で
責任だけ押し付けていませんか?

そのように感じて
あえいでいる社員はどうなると思いますか?

答えは明白ですね。

きっと辞めます。
遅かれ早かれ離職します。

だって、「やってられない」でしょう。

これが
出来る社員から辞めて行く原因です。

営業成績の良い人
永らく現場に従事し現場を熟知している人
接待が上手く好条件を引き出す人
などなど

このような人達へ安易にご褒美だと
昇進させていはいけないのです。

なぜなら
仕事が出来ることと
管理というマネジメントが出来ることとは
根本的に違うからです。

では、どうすれば良いのか?

会社の数字を上げることを考えれば
先ず、時代に合った評価制度の構築が必要ですね。
一人ひとりをしっかり評価し
実績を上げることで納得のいく給与体系にすることです。
勿論、一般職と管理職などステージを変えた評価制度も必要です。

そして経営上の様々な管理については・・・。

もう中小企業に多くの管理職は要らないでしょう。
経営者を含めた数名が全体を管理すれば良いだけのことです。

ITを使って。

そしてDXへ!

この記事を書いたプロ

埴岡雅則

未来志向で経営を捉えるIT活用、DXのプロ

埴岡雅則(DX学校神戸校)

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