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ゼネコン法律マンから転身した神戸注目のクリエイター

Web制作のプロ

山端秀明

山端秀明 やまばたひであき
山端秀明 やまばたひであき

#chapter1

ITを通じて神戸の魅力を伝えたい、と東奔西走するクリエイター

 神戸市三宮からすぐの事務所でIT関連のデザインオフィスを構える山端秀明さん。もともとは、大手ゼネコンで建設現場の安全管理など労務関係の仕事や労務系を中心とする法律部門や、総務・経理部門を担当する事務方だったとか。そのクリエイターらしい外見からは想像もつかない経歴ですが、山端さんが現在クリエイターとして活躍するにあたって、ゼネコンでのキャリアは運命的といっていいほどのことだったそうです。

 「もともと、高校時代からデザイン関連のアルバイトをしていて、Window95が出始めたころから個人的にグラフィックソフトを使ってパソコンで、知り合いの店のポスターやチラシを作成していました。ゼネコン時代も知り合いに頼まれてショップやミュージシャンのホームページを作成したり。。。その一方で、会社の労務や安全のための注意喚起のために、インターネットを使うようになったんです。今から9年ほど前、2000年のときに、『ITがやりたい』とWEB制作会社の門をたたいたんです」といいます。

 ちょうどゼネコン関係のリスクマネジメントにかかわるシステムの開発を進めていたWEB制作会社との運命的な出会いのもと、ITクリエイターとしての本格的なキャリアを始動。さまざまな人々との出会い、尽力のもと独立を果たし、業績を伸ばします。

#chapter2

震災を経験して改めて感じた神戸の魅力

 「その後フリーで仕事を立ち上げてから半年ほど経ち、月の売り上げが100万円を超えたときに、独立当時、世話になった電鉄商事の社長に頼んで、電鉄商事内の一部門にしてもらったんです。そのもとで、自分としてやりたいことがあったから」という山端さん。それは、生まれ育った神戸の街の魅力を、日本全国、いや、世界中に発信することだといいます。

 「震災を経験してから、神戸という街がものすごくいとおしく感じるようになったんです。ちょうど、別れた彼女との思い出はいいものしか残っていないように。震災後街並みの復興はある程度果たしましたが、まだ街の経済力やお店の勢いといった“街のキラメキ”は以前のようには戻っていない。それをどうにかしたい、という思いがあります。

 今では、商工会議所などで神戸の地元企業や商店などを対象に、インターネットを通じた経営戦略のセミナーで講師を務めたり、また、自身もなるべく地元の異業種のセミナーに参加して、神戸を愛する人々とともに、同じ目標に向かって、暗中模索しながらさまざまなアイデアをビジネスに活かしておられます。

山端秀明 やまばたひであき

#chapter3

予算をどう活かしてPRするか見極めるのもWEB制作の仕事

 山端さんは、地元の企業の経営活性化のために、WEB制作やさまざまなセールスプロモーションのためのアドバイスをしておられますが、その際に心がけておられることは「広告会社にはできないことを」ということだそうです。

 「今の時代、どの企業にとっても広告宣伝費は限られています。その中で、ただホームページを作るだけでなく、広告宣伝のための予算をどのように活かしていけるか、それをクライアントとともに考えるのがわれわれの仕事です。うちには営業マンは一人もいませんが、『全員営業マンたれ』と常々スタッフには伝えています。『目の前のクライアントに最大限の技術、体力、時間を使うこと。そうすることでクライアントは、あなたのファンになる、作ったサイトもあなたの営業ツールだよ』と。もちろん、私自身も実際に今でも手を動かしてデザイン業務もしています」。

 10代の頃から、少林寺拳法、空手、バンド活動と多様な趣味を持っていたという山端さん。その中で一番続いているのがデザインと音楽なのだとか。
 「結局、道着の美しさや空手の型の美しさなど、デザインに通じるものだったんですね。街へ出ても気がつくとそういうものにアンテナを張っている気がします。後は、音楽。これは、まったく私のストレスを昇華してくれる大切なものです。今でも知り合いのライブに飛び入りミュージシャンとして参加したりするんです」。

 好奇心旺盛で、自分自身の興味に常にアンテナを張りながらも、神戸を愛する人々と、協力し合いながら進んでいく謙虚な姿勢。そのバランスのよさが、多くの人を巻き込んで、神戸の真の意味での復興とさらなる発展に導いてくれることでしょう。

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Webプログラマー・Webエンジニア

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