古い木造家屋が危ない!
セミナーの講師をしたら…
前職時代から時々セミナーの講師もしております。
ただ、コロナを挟んでから、セミナーの様相も随分変わりました。
以前は会場が設定され、講師も受講者も会場まで足を運んでいましたが、今ではWEBでやることがほとんどになりました。
そんな中、少し前にいわゆるセミナー屋が企画したWEB形式のセミナーの講師をやりました。そのセミナーはテーマも初めてで、しかも数時間喋るものでした。
準備も含めてかなり頑張ったものの、結果はイマイチ、なかなか思ったようには行かず、完全に消化不良のまま終了しました。
セミナーが終了しても…
もっとも、セミナーは講演した時間内だけではないことになっています。たとい終了後となっても受講者と連絡を取り合ってセミナーの時間内では解決できなかったことを、直接解決するように、セミナー屋の担当者からは言われておりました。そのため、セミナーで使うスライドや配布資料にはこちらの連絡先を明記することを求められますし、逆に事前に受講者の連絡先もセミナー屋経由で届いておりました。
上記のように、今回はセミナー内容の出来がかなり悪かったので、受講者には大変申し訳ないと考えました。そこで、入手した連絡先に書かれていた受講者にはお詫びとフォローをする意向があることをメールで伝えました。幸か不幸か、特に応答はありませんでした。それどころか、セミナー屋の担当者からは『受講者からクレームが来ている!』『勝手に営業活動をするな!』とか言われてしまいました。
『後は問題点ついて当事者同士で解決すべし』とか言っていたので、その通りの事をしただけなのに、イチャモンを付けられてしまいました。
実際には違っていた!
ところが、最近、非常に面白いことがありました。
ちょっとした会合で、とある会社の人事担当者に会いました。
何と、その会社、上記セミナーで受講者の所属していた会社でした。
一応、『クレームも来た!?』ということで、その人事担当者には『いろいろご迷惑をおかけしたみたいで…』と話したところ、早速、当事者に尋ねたそうです。すると、クレームは特になく、しかもこちらに伝えたいこともあったそうで、実際、セミナー屋の担当者にはその旨を話していたそうです。もっとも、その内容については、今回出会った人事担当者を通じて知り、既に解決済みです。
問題は(実際にはなかった?)クレームがあったと言い出したり、受講者から私に伝えるべきことを伝えていない、などなど、セミナー屋の担当者の行動には問題アリと言えます。そればかりではなく、不誠実なことが他にもあり、このセミナー屋の担当者、講師のみならず、受講者まで愚弄していると言わざるを得ない状態でした。
似たようなことも…
そんな時、たまたま知り合いの名誉教授の先生も同じセミナー屋で講演していたことがわかりました。どうやらその先生も非常に嫌な思いをしたようです。下記はその名誉教授からのメッセージです。
『偶然にも小職も〇〇のwebセミナーで講演しました。講演依頼があった時には、怪しい会社かなと思って断ろうかと思いました。しかし、よく調べてみると怪しくはないけど営利目的でしたので、とりあえず引き受けました。講師を引き受けたら聴衆を集めるように案内がきましたが、無視しました。今後付き合うことない会社です。』
更に驚くようなことがメッセージには書かれていたのですが、あまりにも凄過ぎる内容でした。さすがにここでは述べることは止めておきますので、どんなことだったか?はご想像願います。
ちなみに講演内容はこの先生が長年培って来た研究活動を通じて得た実体験に基づく、非常に貴重なものと考えます。しかも『人格者』である名誉教授の先生を怒らせたとなれば、余程のことがあったと言えます。
セミナーで稼ぐ人?
更にこんな人もいました。
私と同じように技術系で起業をした知り合いがいます。
何やらセミナーの講師は稼ぎの大きな柱のようで、日頃からあちらこちらで講演を続けているようです。
ある時、その人に会うことがありました。
ただ、私は『セミナーの講師なんぞ、喋るネタがいつもたくさんあるわけでもないのに、なぜ故に次から次へと講師ができるのか?』という疑問を予てから持っておりました。
本人に尋ねると『インターネットで調べた情報を適当に切り貼りして、それらしいことを喋れば良いんだ!』『どうせ受講者の連中、誰も質問とかしないから、どうってことないよ!』とか言っていました。
今やセミナーもエンターテイメント?
これは…と呆気にとられて、言葉を失っていると、『お前はとにかく真面目過ぎるのだ!そんなことでは自営業はやっていけない!アホやなぁ~』となじられました。
ちなみに、『セミナーの形式がWEBになってからというもの、質疑応答はほとんどなくなった』と別のセミナー屋からも聞いたことがありますし、上記名誉教授の先生も『webセミナーは聴衆の反応がわからなくてやりにくいですね。』と言っていました。
てなことで、今やセミナーはこれまで培った貴重な経験より、真偽はともかく、とりあえず『面白おかしければ何でも良い』ってことなんでしょうか?このあたりがセミナー屋の思惑と一致するようで、何度も講演依頼が来るのでしょう。もはやフィクションもいとわない、エンターテイメント、劇場化しているようです。そんなセミナーと称するショータイムを受講者は数万円の授業料(観覧料)を支払って観劇(感激?)しているようです。
こんなセミナーも…
それはそうと、少し前に、とある展示会で3Dプリンターで比較的安価に試作をしてくれるところを見つけました。神戸市にある『ものづくり試作開発支援センター(NIRO 3D ラボ)』です。
https://www.niro.or.jp/technology-base/assist/niro3dlab/
興味がありましたので、まずは見学に行きました。
3Dプリンターについては、専門スタッフもいて、充実していました。また、そこにいた代表者は長年企業内で社員研修などを企画や講師していた人物で、今でも研修時代に培ったノウハウを生かしてその公益財団法人でセミナー活動を続けているようです。
案内をもらいましたので、下に貼り付けます。
世の中にはこんな企画もあるということで、ご参考にしていただければ幸いに存じます。
NIRO自体が数多くのセミナーを開催していますので、
まずそちらからご紹介します。
1)NIROのHPに「お知らせ」というコーナーがあり、セミナー一覧を確認することができます。
⇒ https://www.niro.or.jp/information/
2)(そこの代表者)が開催するセミナーでは、以下のセミナーを毎月1回開催しています。
①新QC7つ道具セミナー
②FMEA/FTAセミナー
③DX推進のための統計手法セミナー
※いずれのセミナーでも講義だけではなく、グループ演習を取り入れ
参加者どうしで楽しく学べるようにしています。
※開催日の約1か月からNIROのHP「お知らせ」に募集案内を掲載しています。
現在、HPで募集案内しているセミナーは以下の2つです。
【11/28 開催】新QC7つ道具セミナー ‣ NIRO(公財)新産業創造研究機構
https://www.niro.or.jp/information/20251015/53239/
【12/24 開催】FMEA・FTAセミナー ‣ NIRO(公財)新産業創造研究機構
https://www.niro.or.jp/information/20251104/53472/
※また、上記セミナーは「訪問セミナー」として、企業にお伺いして実施することも可能です。
今年度も3社ほどお伺いしてセミナーを実施しています。
お気軽にお問合せいただければと思います。関連資料を添付します。
セミナーに関心を持っていただき大変うれしく思っています。
社員研修等にご活用いただければ有難いです。
特に注目すべきは『神戸市内に事業所/営業所等がある企業:無料
上記以外の企業:2,500円/人(税込)』
のところです。
たとい神戸市内ではなくても、いわゆるセミナー屋と比べれば明らかに格安です。
更に現地で過去のセミナーのテキストも見ましたが、さすが長年企業内で研修を担当していただけに、内容も洗練されていました。
そんなこんなですが、皆様方も今一度、セミナーについて、考えてみられてはいかがでしょうか?




