鉄道模型は子供のオモチャです!(2)

辻村豊

辻村豊

テーマ:日々雑感

皆様方、お世話になっております。日々雑感を綴っております。
前回、特にHOゲージと呼ばれる最も遊びやすいサイズの鉄道模型が、この国では廃れている話を致しました。
(鉄道模型は子供のオモチャです!)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5197448/

フランスの地方都市で

昔は、街のオモチャ屋さんに行けば、普通に鉄道模型も売っていました。手元にある古い鉄道模型もオモチャ屋さんの値札が貼ってあるものがあったりします。それが随分前に店頭から姿を消しました。
以前、学会発表と展示会見学をするためにフランスへ行ったことがありました。その際、地方都市へも行きました。そこへ行くために乗った列車です。

街中を歩いているとオモチャ屋さんがありました。

その店の地下売り場に、数はさほど多くないものの、HOゲージの鉄道模型が普通に置いてありました。

乗って来た列車が!

良く見ると、な、何と、番号が僅かに違うだけで、乗って来た列車の電気機関車があるではないですか!

思わず、何の迷いもなく、買ってしまいました。
今、その電気機関車、手元で健在です。

その後、新幹線にも乗りました。

後年、乗った新幹線の模型を国内で買いました。
音も出て優れものです。
この模型には思い出が詰まっております。
アナウンス、汽笛、走行音に酔いしれます。
更にヨーロッパではこの新幹線の幼児向けでありながら、同じ鉄道模型の線路を走るオモチャもあります。
電池式でありながら、ライトのON-OFF、スピード調節、構内アナウンス、ドアが閉まる音、汽笛をリモコンで制御できる優れものです。レールが共通ですから、このフランスの新幹線を子供さん、お孫さんと一緒に遊ぶことができます。この国に多数生息しているどこぞのジジイのように鉄道模型を自分だけの世界に浸って『子供は触るな!』『近寄るな!』とは大違いで、根本的な考え方が全く異なるようです。このような五感を働かせるハイテクなオモチャで遊んでいた幼児体験は、やがてその国を技術立国へと導くことでしょう。残念ながらNゲージ天国の日本では、数十年前にNゲージが世に出た当時と全く内容は変わらず、外国との差はどんどん広がる一方です。何かと技術立国再建!!!を掲げるのは良いのですが、実際には後ろ向き全力疾走!だんだんゴールが遠くなる!ことになり、鉄道模型の動きがこの国の縮図であるように思えてなりません。

同じことができるのか?

翻って、この国はどうでしょうか?同じことができるでしょうか?
上記ジジイ族の困った状況に加えて、街中のオモチャ屋さんや家電量販店の玩具売り場を見ても鉄道模型はほぼありません。たといあってもNゲージだったりします。
京都にある模型店で聞いたお話です。HOゲージは外国人観光客が好んで買って行くそうです。やはりHOゲージが最も遊びやすい、世界標準だということでした。しかしながら、この国の鉄道模型、HOゲージはほとんど見かけません。たといあっても、もはや既に走っていない昔の電車や機関車ばかりです。いくつものメーカーが選りによって、そんな化石ばかりを敢えて競作しています。また、Nゲージと違って、せっかく、ライトや音の遠隔操作ができる部品が楽に入れることができる大きさなのに、その利点を全く活用せず、不愛想で無味乾燥な車両ばかり、しかもビックリする高い金額のものばかりです。
そんなこんなですが、実際に『今さっき乗った電車の模型が買いたくなる!』『思い出にして持って帰りたい!』これは自然なことではないでしょうか?旅行に行けば、財布の紐は緩むものですが、さすがに車一台ほどの買い物は簡単にできるでしょうか?これが、この国の現状です。

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辻村豊(技術コンサルタント)

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