人を批判しない
喜劇か?悲劇か?
高校の頃、化学の先生が同じ話を何度もしていました。
夏目漱石の著作の中に『喜劇か?悲劇か?の話がある。』といったものです。
『今日は何を食べるか?カレーライスか?うどんか?これは喜劇である。電車に乗るか?歩いて済ませるか?これも喜劇である。しかしながら、生きるか死ぬか?これは悲劇である。』といった内容でした。
あまりにも何度も聞いたので、頭にこびり付きました。
悲劇が続いている
地元では『悲劇』が続いています。
(中2男子自殺、36件いじめ認定 相生市第三者委調査 「うざい」と中傷、殴る蹴るの暴行も)
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202406/0017746830.shtml
(「人が線路に飛び込んだ」女子高生、列車にはねられ死亡 兵庫)
https://www.sankei.com/article/20240914-PQC2XGSCYFJHDOU5TSY3QQZUMU/
そして、複数の兵庫県職員の件はありますが、あまりにも有名なので、ご説明の必要もないでしょう。
評論家から医療従事者まで
特に兵庫県職員の件は、話題沸騰、様々なご意見があって当然です。
しかしながら、死人に口なしを良いことにしている、人の死を弄ぶ、極めて不誠実な伝え方をしているような発言も多数見られます。
当初は無責任評論家によるものぐらいでしたが、その後政治家に、そして最近では命を救うはずの医療従事者にまで及んで来たようです。
虞美人草
なお、夏目漱石の著作は『虞美人草』という小説です。
この著作があったにもかかわらず、世界ではその後も戦争という殺戮が繰り返され、現在でも続いております。
お彼岸です。
一度立ち止まり、いろいろ考えてみるのはいかがでしょうか?
『問題は無数にある。粟か米か、これは喜劇である。
工か商か、これも喜劇である。
あの女かこの女か、これも喜劇である。
綴織(つづれおり)か繻珍(しゅちん)か、これも喜劇である。
英語か独乙語(ドイツご)か、これも喜劇である。
すべてが喜劇である。
最後に一つの問題が残る。――生か死か。これが悲劇である。』
(本好き精神科医の死生学日記 ~ 言葉の力と生きる意味
【虞美人草 夏目漱石】 悲劇は喜劇より偉大である。)
https://ameblo.jp/kotonohakokoro/entry-12147450574.html