Copilot(こぱいろっと)を楽しんでいます。
泣きながら車の中で食べた唐揚げが、今の私のAI講師としての原点でした。私の歩みは、19年前に、特別支援学校での挫折から始まりました。その経験が、今なぜAIと人を繋ぐ架け橋になれているのか。
◆"生成AI専門家"に掛け算をする。
生成AI専門家がすっごい増えている印象です。自分もそう名乗っているのですが、どの辺が自分の生成AIとの強み(=みなさまへの価値貢献)なのかを自問自答しました。
①MCT&MOS-Expertのバックグラウンド
もともと、MCT(Microsoft認定トレーナー)で、MOS-Expert(Microsoftオフィススペシャリストという資格のExpert※日本で2023.12.31時点で4700人。私の取得した2021.7ころは1047人とか)でした。2007年の社会人初期に勤務先の学校の中でWordとかを教えた経験が今につながっています。当時で40代くらいの学年主任などされているお姉さま先生が、ワードの写真を張り付けて学級通信を作成するといったテーマで首をぶんぶん大きくうなづきながら参加くださっていたことが今でもお顔が浮かびます。当時、重度重複障害を抱えている児童との対峙はとてもとても自分の自信を失う日々でした。130人いるチームでも、自分が役に立たないという感じがいっぱいで、打ちひしがれていた毎日でした。実家住まいでしたが、通勤後の車内で近所の焼き鳥屋さんで出来立てのから揚げをテイクアウトして、自宅の駐車場でおなかを満たしながら悔し泣き。一通り泣いてから実家に帰宅するのが週3-4くらいでありました。そんな状況でしたから、このWord研修は久しぶりにチームに認められたと感じられた時間でした。
そんな過去があって、「分からない」って素直に言っていい空間を創りたいと想いを大事にしています。あと、1人ひとり「学びやすい形」があるからできるだけそれを提供できるように研修中はどの表現なら刺さったのか、参加者の表情やリアクションの変化に注意全開です。難しいことを難しい用語で説明するハイレベルなプロフェッショナルがいる一方で、私は伸び幅を大事にしています。講師のスキルが1000として、200とか400のスキルを渡す人よりも、講師のスキルが800としても、参加者のスキルが700とか800に迫るような伸び幅を高めるためにどうするのか??ということを日々実践と探求を繰り返しています。
職歴が一見散らかっている20代、意識していたのは"多様なバックグラウンド"と"裾野"でした。学びサイドでは「障害や特性を抱えている」「海外で生活している」キャリアサイドでは、「教育を受けた後、社会人になってから税金を滞納してしまう人の傾向や背景(税金の差し押さえをしていた時期があります。)」「教育と職業(日系企業の海外事業会社でのキャリアコンサルタント経験、)」「教育の世界での知識スキルとビジネスの世界で要求される知識スキルとの乖離をなくす」といったテーマを常に抱えていました。
こうした過去があり、やがて大学生支援をメインとする大きな組合様の中で、MOS資格取得講座を0→1で作成することになりました。時はコロナ禍、フルオンラインの要望の中でどう実現していくのか思索を重ね、たどり着いたのがかねてより知識としては知っていた「反転学習」でした。一斉授業に必要な知識の獲得は事前に個々人のペースで行い、一斉事業ではアウトプット中心の展開をすることで深い学びを実現する手法です。
この反転学習×フルオンラインで、参加者全員が講座を最後まで完走し、MOS資格取得(MOS-Associate:Word,Excel,PowerPointの3科目に合格)することができました。動画視聴だけの展開の場合は、最後まで完走できる割合がおおむね15%と言われているところで、100%を達成できたのは参加者たちの頑張りが一番の要因ですが、うまく動機づけができたこと、伴奏できたことも少しはお役に立てたと振り返っています。
②自然言語処理で学校の先生忙しい問題を研究&AI書籍校正経験
子育てを機に仕事を退職した時代がありました。仕事と育児の両立が困難になり、他方パートナーが産休育休をあけてフル復帰をするというタイミングでした。働きたい気持ちはあれど、当時の職場や家庭の状況ではうまく保育園の送迎等をすることができず、保育園に「朝7:00の預け入れ可能ですか??」と相談した時期もありました。
元内側の人として、学校の先生の多忙化を自然言語処理技術を活用して解消したい。先生が幸せになれば、その幸せオーラの先生に学ぶ児童生徒も幸せになる。そんな未来を信じています。
でも、学校の先生には新しい能力を獲得する時間の余白がない。
大きな言葉かもしれませんが、先生方の支援と同時に、「PCに詳しい生徒がたくさんいれば、授業中に先生を助けてくれるかもしれない。そしたら先生も助かるし生徒も貢献した気持ちが増えるからみんな幸せじゃないのか!?」とも考えていたので、MOSのトレーニングに携わり、やがてUdemyのMOS講座はベストセラーにもなりました。
当時は生成AIがなかったので、どうAIで実現できるのかを模索していました。画像系が花開いた2021-2022年ごろの話です。
そのころ、尊敬している方が「AIがなぜ自分で学習することができるのか?」について書籍を刊行するということを知り、校正に携わらせていただきました。そんな経験が一層自分を高めてくれました。美しい経験でした。
③歴史と仕組みからつながる生成AIの知識基盤があるから、日々新しくリリースされるニュースや新製品情報にも落ち着いていられる。
2022.11月にChatGPTが一般公開され生成AIの時代の幕が上がりました。UdemyでChatGPTの講座を作って初公開がそこから約半年後の2023.6月。多くのリソースは英語文献でした。今、当時以上に生成AIの文献が増えてきています。そうした文献に目を通すたびに、当時自分が「きっとこうだろう」と考えていた部分がそれらの資料とも合致していて、安堵とともに自信を覚えました。
※写真は自分の専門性についてコア技術→1次製品→2次製品の中のどのくらいの割合をカバーできているのか説明しているもの。
■私が夢に見ている世界
生成AIの台頭は、産業革命以上のインパクトと言われています。より賢いAgenticAIが2025年を象徴するともいわれいる昨今。さらには人類史上2000年の中で初めてシンギュラリティを経験する時代の波に居合わせています。
そんなAI時代に、AIを正しく理解し、AIとともに歩むことのできる人を増やしたい。それが社名Ai3,Incの由来の一つです。
そして、AIを正しく活用できることの先に、生まれながらの貧困をはねのけた未来(教育の負の連鎖の解消)が待っていると信じています。
"生成AI"
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"MOSなどの今の私たちの働き方起点での活用方法"
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"歴史と仕組みの確かな基盤"
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"分からないって言って良い安心できる学び場環境の提供"
=(私の自己定義する)生成AI専門家です。
ご高覧ありがとうございました。