墓石デザインプロデューサーがお客さまの想いに応える（3/3）

モーグル日本代表のオリンピアンとしての顔も

　山崎さんは、1964年生まれ。滝川市出身。よちよち歩きの頃からスキーに親しみ、10代の頃は冬になるとニセコのロッジに泊まり込みでスキー三昧。当時まだ競技名のフリースタイルスキー・モーグルが世間に知られていなかった頃に、モーグルに打ち込み熱中する青春時代を過ごします。

　1992年に開催された冬季オリンピックアルベールビル大会（フランス）は、モーグルで日本人唯一のオリンピック代表選手となります。「成績は40位とふるわず静かに地元に帰還しました」（本人談）。1998年に日本で開催された冬季オリンピック長野大会ではTVにモーグル解説者として出演。後輩の里谷多英選手の活躍に「やったータエ」を絶叫し、「モーグルの知名度アップに貢献」。モーグルのことになると、目を輝かせる山崎さんです。

　2017年に4代目社長を亡くし、代表取締役社長に就任。現在は、「お墓は人生の物語」をテーマに、墓石デザインプロデューサーとして、新時代に共感される供養と祈りのためのご家族の幸せ空間をお客さまに届けるために、知恵と人脈を使い活動中。4年ほど前から、QRコードを作成し、お墓の場所や先祖の歴史などを親族間で共有できるよう提案しています。先祖を忘れないよう次世代に情報を残すQRコードの活用は、今後需要が期待されます。また墓石のリフォームやリノベーション、そして昨今話題となっている墓じまいといった相談にもお応えしています。

　趣味は「世界中の墓地とそこで暮らす人々の生活とその場所の雰囲気を見て感じること」という山崎さん。それは、“人生の物語を次の時代に語りつぐ”という事業理念につながっているようです。そして、モーグルの選手は現役引退してもスキー好きは変わらず「世界的に有名なパウダースキーの聖地、北海道ニセコでスキーを通じて知人・友人をもてなすこと」も趣味のひとつだそうです。北海道の雪山で育った青春時代の恩返しでしょうか。

（取材年月：2020年7月）

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