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品質重視で妥協はしない。とれたてで新鮮なおいしい野菜を消費者へ届ける

とれたての新鮮野菜を提供するプロ

高橋信一郎

とれたての新鮮野菜を提供するプロ 	高橋信一郎さん
とれたての新鮮野菜

#chapter1

食に関わるなら生産から。経験ゼロからのスタート、試行錯誤を繰り返す日々

 札幌市清田区で、トマトをはじめ、さまざまな野菜を生産・販売している「高橋ファーム」の高橋信一郎さん。スタート時の生産野菜はトマトのみでしたが、現在はトマトを中心に、とうもろこし、ズッキーニ、イチゴ、アスパラほか10種類以上の野菜を取り扱っています。野菜以外にも、乾燥野菜、一味唐辛子などの製造・販売も行っており、それらの商品や野菜は直売所や郵便局内などで購入することができます。

 高校卒業後に食に関わる仕事に就いていた高橋さん。その他の職業も経験しましたが、食に関わる仕事が一番楽しいと感じたそうで、この道で社会に貢献していこうと決めました。そして幼いころから家の周りには農家が多かったこともあり、食に関わる仕事をするなら生産から手がけたいという思いが強くなったのです。

「経験ゼロからのスタートでしたから、始めのうちはなかなか量がとれずに苦労しましたね」

 高橋さんは研修などには参加せず、本を読むなどして自学を進めつつ、わからないことや疑問点などは、農協に聞いたり、市に問い合わせたりしながら試行錯誤を繰り返しました。そして4年が経ち、品質はもちろんですが生産量も満足いくものになりました。

 高橋さんがこだわっているのは「消費者と直接関わる」ということ。誰の手元に届くのかわからない方法ではなく、直接消費者の顔を見て販売することを大切にしています。

「実際にお客さんの話を聞いて、どうすれば喜んでもらえるのかを考えています。そのためにも、直売所での対面販売や、イベントでの販売などを活用しながら、お客さんと接する機会を大切にしているのです」

 消費者の反応がわかると新たな発見があり、生産に役立てることができるそうです。

#chapter2

直売所では注文を受けてから収穫! どこよりも新鮮でおいしい野菜が食べられる

 高橋ファームの魅力は、なんといってもとれたてで新鮮な野菜を提供しているところです。直売所では注文を受けてから収穫するため、野菜の味が本当に違うと高橋さん。

「やはりとれたての味は違います。一度食べるとそのおいしさに感動して、次の日も来てくださるお客さんが多いですよ。収穫している様子を見たい、自ら収穫してみたいというお客さんにも対応していますから、お気軽にどうぞ」

 また札幌市内の28の郵便局内でも、高橋さんの野菜が販売されています。お客さんのご希望があれば、近くの郵便局での取り置きも可能です。そして郵便局で購入された野菜については、いつでもお客さんのお問い合わせに応じられるように、基本的に常時電話を受け付けているそうです。

「お客さんの要望にできるだけ応えたい気持ちから、電話でのサポートも行っています。この野菜はどうやって食べたらいいの? などの質問には、できるだけおいしい食べ方や調理の仕方をアドバイスしていますよ」

 トマトが食べられなかった子どもが高橋さんのトマトと出会い食べられるようになったと言われたり、いろいろな場所で行うイベントにいつも顔を出してくれる常連客がいたり、子どもたちがおやつの代わりに野菜を食べていると言われたり、といった消費者の反応がやりがいだと高橋さんは語ります。自分が作った野菜で多くの人を笑顔にしているという実感が、高橋さんを支えているのでしょう。

高橋信一郎さん野菜の販売風景

#chapter3

壷焼き芋やイチゴ狩りも。ゆくゆくは「遊べる農園」を作るのが夢

 高橋さんが農業を始めてから、ご両親も農業に関わるようになりました。別の仕事をしていたお父様は、もともとは農家の息子さん。それなりに知識があったので、かなり助けられたと言います。農業をする上で天候以外につらいことはほとんどなかったそうで「おいしい野菜を消費者に届けたい」という気持ちで懸命に励んできた高橋さん。そして4年が経った今、次の段階に進もうとしています。

「まずは11月に壷焼き芋の店をオープンする予定です。冬は農業から離れがちな季節であるため、1年を通して農業に関わっていたいという思いから計画しました。また、甘くておいしいと評判のタカハシ園のイチゴは、畑でイチゴ狩りができるように準備を進めています。そしてゆくゆくは『遊べる農園』を作るのが夢です」

「ヤギがいてヒツジがいて野菜があり、素材の味を生かしたシンプルな料理を味わえるコーナーがあるような、来園した人が農業を身近に感じて楽しめる農園を作るのが夢ですね。お客さんと対面できる機会はやはり大切にしたいですから」

 4年間農業を行ってきたからこその答えだと高橋さん。世の中の価値観が多様化する今、高橋さんはいつでも「自分が欲しいもの」を軸に考え、自分ならどんなことが楽しいのか、何が嬉しいのか等を思い描きながら、消費者の笑顔のために新しいことに挑戦していきたいとのことです。

 品質にこだわり、一番おいしい状態で消費者に届けたいという思いで野菜作りに取り組んでいる高橋さん。新しい取り組みも含め、今後の活動が楽しみです。

(取材年月:2020年10月)

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高橋信一郎

とれたての新鮮野菜を提供するプロ

高橋信一郎プロ

農園経営

トマト専門店 高橋ファーム

対面販売で注文を受けてから野菜を収穫するため、どこよりも新鮮なとれたて野菜を提供することができる。そのほかに郵便局やイベント等でも購入可能なため、高橋ファームの野菜を求めて足を運ぶ常連客も多い。

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