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0歳からの子ども専門英会話スクール。実践で使える英会話力が身につく

子ども向け英会話スクール経営のプロ

吉田誠

子ども向け英会話スクール経営のプロ 	吉田誠さん
「EFL Club」教室風景

#chapter1

母国語を覚える方法で、英語を英語だけで理解できるように指導

 有限会社マクファーレン代表の吉田誠さんは、札幌市内で子ども専門英会話スクールEFL Clubを運営しています。EFLは、English For Lifeの頭文字で、「生涯を通し、実践で使える英語を指導」という理念を表しています。南郷校と円山校に、現在0歳から18歳までの約800人が通い、遠方から通う生徒も多数いるそうです。

 創業から24年。その実績と人気の秘密は、「ネイティブのように英語が話せるようになる」という独自の指導方法にあります。
「日本人の多くは、英語を日本語で学びます。しかし、当スクールでは、0歳から英語を英語だけで理解する環境を作り、英語を英語だけで理解できるようにトレーニングしています。私たちは、母国語の日本語を覚えるときには、日本語しか使いませんよね。つまり、母国語を覚えるやり方で、英語を習得する、という指導を徹底しているのです」

 講師は英語を母国語とする外国人のみ。教室ではもちろん一切日本語を使いません。
「指導のポイントは、幼児までは学習能力と発達段階に合わせた、年齢別のクラス分けをしていることです。たとえば、3歳なら3歳が理解できる内容をもとに、講師が場面と言葉を結びつけながら、英語で話します。現在形、過去形といった言葉の変化も、シチュエーションに合ったパターンで覚えていくので、混乱してしまう時制も意識せずに話せるようになります。
 小学生以降は、文法や文章の組み立て方などを、段階を追って指導していきます。これもすべて英語で行われます。小学6年生頃には、講師の話す英語がほとんど聞き取れ、全体の意味を理解できるようになり、基本的な会話や読み書きの基礎ができあがります」

#chapter2

コミュニケーション力の習得で、学校の英語成績もアップ

 EFL Clubで行われるレッスンは、週に1回、わずか50分間ですが、年齢ごとに必要なことを積み重ねていくことにより、ネイティブと同じように、英語でコミュニケーションが取れるようになるといいます。EFL Clubのホームページに登場する生徒が、講師のインタビューに英語でよどみなく答えている姿が印象的です。
「母国語が完成するのが10~12歳といわれています。それ以降に習い始めても、効果がないというわけではありません。ただ、どうしても日本語で考えることが先行してしまうため、努力で補う部分が大きくなります。習い始めるなら、早ければ早いほうがいいでしょう」
 
 中学生になると、学校で本格的に英語の授業が始まりますが、EFL Clubに通っていることで、英語学習も大きなアドバンテージとなるそうです。
「英語の基礎を英語で身につけていますが、中学校でそれを日本語で学習し直すことで、英語と日本語がどんどん結びつき、成績にも反映されていきます。また、既に身についているコミュニケーション能力と、学校で学ぶたくさんの知識が結びつくことで、より長い文章を話せるようになったり、表現の幅が広がっていきます。リスニングテストで点数を稼げるなど、その効果は受験にもいかんなく発揮されています」
 毎年のように北海道大学、北海道教育大学をはじめ、難関国立大や医学部への合格者を輩出。これまでに東京大学や京都大学に合格した生徒もいるそうです。

「EFL Club」建物外観

#chapter3

子どもの障がいがカリキュラム開発のきっかけに

 このメソッドとカリキュラムを開発したのは吉田さんと、EFL Club校長のローラ・マクファーレンさんです。カリキュラムと教材の開発、講師への指導はローラさんが全面的に担ってきました。
「ローラはオーストラリア生まれですが、子どもの頃から日本が好きで、中学校から大学まで日本語を専攻しました。日本語検定1級の資格を持ち、自然な日本語を話します。日本語を習得した経験から、この指導方法の優位性もすぐに理解してくれました」

 実は、次女が重度のてんかんという障がいを持って生まれたことが、独自のメソッドとカリキュラムを開発するきっかけになったそうです。
「大人になった今も、言葉を話せない状態ですが、1歳のときに1年間だけ、突然発作が止まり、2年分の成長をしたのです。そのとき、娘に言葉のハビリテーションを受けさせ、自分たちも脳のしくみや子どもの発達などの観点から言語の覚え方を勉強したのです。その一方で、オーストラリアに住んだ時期に、長女は3歳でもう日本語と英語を使い分けて話していました。次女を通して学んだことを長女にあてはめたときに、日本語と英語を自然と話すようになった理由がわかり、これは語学の習得に応用できると思ったのです」

 ただ、実際にスクールがスタートしても、「最初の10年間は、試行錯誤の連続だった」と話します。「結果が出るまでには時間がかかるため、親御さんからは『本当に効果があるんですよね?』と何度も確認されたものです」と笑います。
「生徒さんの多くは、中学に入ると、『通い続けていた意味がようやくわかった。EFLで習ってよかった』と言ってくれます。その言葉は、私たちの指導の成果の表れであり、一番の幸せですね」

(取材年月:2020年10月)

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吉田誠

子ども向け英会話スクール経営のプロ

吉田誠プロ

英会話スクール

有限会社マクファーレン

0歳から18歳まで英語を指導。独自メソッドで母国語を覚えるように英語を英語だけで覚える環境を設定。言語の発達段階に合わせたカリキュラムと,場面と言葉を結びつけて理解させることで、実践的な英語が身につく

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