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無理に一人でやってけがをする前に、便利屋に何でも相談を

函館市の高齢者を守る便利屋業のプロ

干場淳

干場淳 ほしばあつし
干場淳 ほしばあつし

#chapter1

電球1個の交換から住まいの片付け、除草・除雪、リフォームまで幅広く対応

 「重い荷物を運んだり、庭に生い茂った雑草を刈り取ったり、自宅の前に積もった雪をどかしたり、一人で行うには骨が折れることがたくさんおありだと思います。特に、ご高齢の方や一人暮らしの方にとっては難儀なことが多いでしょうから、当方にお任せください」

 そう話すのは、「街の便利屋」として函館市を拠点に活動する「リボーン」の代表、干場淳さん。電球1個の交換から住まいの片付け、家具の移動、除草・除雪、墓掃除、住宅リフォームなどさまざまなサービスを展開しています。

 「万が一の事態が起きてからでは取り返しが付きません。無理に一人でやろうとしてけがをする前にご連絡をください。『こんなことお願いしてもいいのかな』という遠慮はいりません」

 長年とび職として建設業に従事してきた干場さんのモットーは、「きれいに、丁寧に、早く」。どんな内容でも快く引き受ける姿勢と迅速な対応、細やかな心遣い、仕上がりの良さから、一度利用した人の満足度は高く、リピーターが多いそうです。

 案件の規模に関係なく常に全力で業務に当たる干場さんの楽しみは、顧客とのコミュニケーション。「ドアの開閉がしにくいので直してほしい」などの要望で客先を訪問した際、作業を済ませた後、1時間以上世間話に花を咲かせることもしょっちゅうだとか。

 「ご高齢の方にとって私は息子のような年齢であり、よき話し相手なのかもしれません。私自身、おばあちゃん子でしたから、おしゃべりがとても楽しいんです。みなさんに、いつでも頼ってもらえる存在でありたいですね」

#chapter2

とび職人として独立後、地元のニーズに幅広く応えるためリボーンを創業

 1979年に函館市で生まれた干場さん。幼い頃は体が弱く、入退院を繰り返していたそうです。「父親が建設会社を経営していた関係で両親は手が離せず、病院に付き添ってくれたり、見舞いに来てくれたりするのはいつも祖母でしたから。自然となついていましたね」

 地元の中学校を卒業後は父の会社へ。高所で軽やかに動き回るとび職に憧れを抱き、入社した干場さんを待っていたのは、厳しい上下関係がある職人の世界でした。「社長の息子だからという特別扱いは一切なく、頑固な職人に一から全てたたき込まれました。腹立たしさを覚える日もありましたが、『早く一人前になって見返そう』という気概で仕事に打ち込んでいましたね」

 修業時代は全国各地に出向き、国際大会も開かれる競技場や大規模橋梁などの建設にも携わりました。経験を積んで技能を習得し、2009年、初めて受けた「一級とび技能士」の試験に一発合格。これを機に個人事業主として独立し、「干場組」を立ち上げます。家業を手伝いつつも、主に関東圏の現場に赴いていました。

 34歳のときに父親が他界。拠点が関東にあったため跡を継ぐことはしませんでしたが、その後一人残された母親の面倒を見たいという思いから故郷に戻ってきました。「函館でとび職を続けることも考えましたが、地元に戻ると高齢化社会が進んでいました。地元で事業をするなら、高齢者のどんなニーズにも応えられるような守備範囲の広さが必要だと感じ、リボーンを創業しました」

干場淳 ほしばあつし

#chapter3

サービスやサポートを拡充し、高齢者が安心して暮らせる街を目指す

 2017年に便利屋業を始めて以来、数多くの相談ごとに耳を傾けてきた干場さん。今後は、二つのことに力を入れていきたいと考えています。

 一つは不動産関連の事業。高齢者と接する中で、老人ホームへの入所を検討しているものの、現在、住んでいる家の扱いに困っている人が多いことに気付いたと言います。「『家族の思い出が詰まっているから手放したくない』など、自宅を残しておきたいのならば当方が管理をいたします。売却したり、貸し出したりしたいのであれば、きれいにリフォームを施した上で、適切に活用していけるように支援していくつもりです」

 もう一つは、山間部など電車やバスがほとんど通っていない地域に住む人へのサポートの拡充です。「年齢的に、ご自身で車を運転するのを控えている方もいらっしゃいますし、交通の便が悪いところでは買い物も一苦労です。北海道は冬になると外出が危険なくらい雪が積もる日も珍しくありませんから、私にできることがあれば力になりたいのです」

 高齢者が安心して暮らせる仕組みづくりを目指し、社内体制を整えていくことも検討。現在少人数で依頼を請け負っている状態のため、同じ志を持つ仲間を募っていく方針です。

 「みなさまのお役に立ち、『ありがとう』『助かったよ』と喜んでもらうことがモットーです。これからも地域密着で、街の方々が不便なく、気持ちよく毎日を過ごせるように、ちょっとした用事にも誠意をもって取り組んでいきます」

(取材年月:2023年9月)

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干場淳

函館市の高齢者を守る便利屋業のプロ

干場淳プロ

便利屋業

リボーン株式会社

電球1個の交換から草刈り、除雪、生前整理、リフォームまで、便利屋としてさまざまな依頼に対応。無理に一人でやろうとしてけがをしてしまう前に、困ったときはぜひお声掛けください。

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