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施主の立場に立った提案で理想をかなえる建築士。建物のことなら何でも気軽に相談を

合理的な動線とデザイン性を兼ね備えた建築設計のプロ

菊地義紀

菊地義紀 きくちよしのり
菊地義紀 きくちよしのり

#chapter1

札幌市で50年以上の実績。住宅や寺院、教育・商業施設など幅広い案件に対応

 個人宅をはじめ、高層ビルや公共施設などあらゆる建築物の設計、監理を行う一級建築士。意匠、構造、設備に精通していますが、それゆえに、「お願いするにはハードルが高い」と感じる人も多いのではないでしょうか。

 「施主さまのことを第一に考えて柔軟に対応できるのが、私どもの強み。工事業者の都合に左右されることなく、独立した立場で、施主さまの利益を最優先にした提案を心掛けています。みなさまの期待に応えるべく、日々、知識や技術を磨いていますので、規模や目的、新築・増築・改修問わず、建物に関することなら何でもお気軽にご相談ください」

 そう笑顔で話すのは、札幌市で50年以上続く「ノース建築設計」の代表取締役で、一級建築士の菊地義紀さん。意匠設計事務所として、デザイン性や動線を重視したプランを得意としています。
 「対象エリアは北海道全域で、一戸建てや共同住宅、寺院、教育・商業施設など、依頼内容は多岐にわたります」

 企画から施工会社の選定、現場監理、完工後のアフターケアまで一貫して携わり、大型施設などは完成までに2年以上かかることもあるとか。

 「さまざまな案件に関わっていますが、ポイントは実はそんなに変わりません。効率化を図るなどスピード感も重要ですが、一番大切なのは施主さまの気持ちを置き去りにしないこと。当方では希望をしっかり受け止めるために、ヒアリングに時間を割いています。また基礎や骨組みなど、施主さまの目には触れない建物を支える部分は特に注意して確認し、安全性に配慮しています」

#chapter2

先代から受け継いだ「仕事に妥協しない姿勢」で施主との信頼関係を構築

 菊地さんは釧路高専を卒業後、産業機械の開発・製造、土木事業などを展開する会社に入社。産業機械、プラント設備、そして建築物の設計に携わり、建築設計の面白さに目覚めます。
 「建物の利用目的、土地の形状や地域性、関係法規など二つとして同じ条件はありません。満たすべき要件が異なる中で懸命に知恵を絞り、工夫を凝らして施主の理想をかなえるプロセスにやりがいを覚えました。毎回が真剣勝負だからこそ味わえる達成感も、大きな魅力でしたね」

 20代半ばで二級建築士を取得し、ノース建築設計に転職。当時の代表のもとで実務を重ね、一級建築士となりました。
 「先代には、仕事に対して妥協しない姿勢をたたき込まれました。作業を進める中で壁に突き当たったときでも考え続ける。苦しいですが、その先に新たな解釈やアイデアが生まれてきます。施主さまの思いに全力で応える私どもの意気込みを評価していただいたおかげで、ここまでやってこられたのだと感謝しています」

 経験を積んだ菊地さんは30代で独立。大手設計事務所による大型プロジェクトにも参画したり、住宅リノベーションの設計など業務の幅を広げます。十余年の年月を経て、後継者として2014年に同社へカムバックしました。
 「当時、すでに創業40年を越え、多くの方のお役に立ってきた会社です。地域からなくしてはいけないという一心でした」

 これまで、丁寧に紡いできたのは人とのつながり。現在も半数以上がリピーターや顧客からの紹介だと言います。

菊地義紀 きくちよしのり

#chapter3

依頼の多い寺院建築では、“周囲との調和”と“厳かな気持ちになる荘厳さ”がテーマ

 菊地さんのもとで数多く手掛けているのが寺院。用いる部材をはじめ、動線や諸室使い方などへのこだわりがあるのが特徴です。
 「高位の指導者が訪れた際に使う“布教使室”には押し入れを設けないなど、独自の様式や日本古来の工法を理解しておかねばなりません。また、宗派によって空間の使い方が異なりますし、本堂を中心とした広い敷地をトータルで捉え、納骨堂や客殿の配置などを法令にのっとって計画する必要もあり、専門性の高い分野です」

 同社では先代の頃からノウハウを蓄積し、北海道各地の施主から厚い信頼を得てきました。
 「地域の皆さんが集まる祈りの場なので、周辺との調和を大事にしています。また訪れた人が厳かな心持ちになるよう、荘厳な雰囲気も意識しています。寺院は口コミでご用命いただくことが多いのですが、完成した建物を見て『やっぱりノースだよね』と言っていただけるのがうれしいですね」

 施主からの言葉を励みに、伝統的な建築への造詣を深める一方、スキルのアップデートも欠かしません。
 「環境保護、バリアフリーの視点はもとより、社会に求められている多様な価値観を設計に反映させるのが当たり前の時代。常に学び続けないと対応しきれないと感じています」
 研修会や各種メディアからの情報だけではなく、日々の街歩きからも設計のヒントを得ているとか。今後はVR(バーチャルリアリティー)映像を使ったプレゼンテーションや展示会など、デジタル技術の活用も進める予定です。

(取材年月:2022年8月)

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菊地義紀

合理的な動線とデザイン性を兼ね備えた建築設計のプロ

菊地義紀プロ

一級建築士

株式会社ノース建築設計

札幌で50年の実績を持つ建築設計事務所が企画から現場管理、アフターケアまで適切に監理。一級建築士が地域と調和し、デザインと機能性に優れた建物をご提案します。寺院、教育施設から住宅まで幅広くカバー。

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