漆喰壁仕上げ 紅葉模様入り
令和7年1月28日に、埼玉県八潮市で起きた、下水道管の破損などが原因とみられる大規模な道路陥没事故。被害にあわれた方々には、大変なご心労のことと思います。
公共のインフラである下水道管の劣化による地価の空洞化によって起きたと推測されていますが、日本のインフラに関しては、高度成長期に急加速的に整備され、老朽化が心配されていましたが、現実のことになり心が痛いです。
公共インフラの修繕については、実際のところ進んでいません。対応年数が過ぎた公共インフラはそれこそ無数に存在しています。
今回の事故は下水道管の劣化が原因ではないかと言われていますが、実は「橋」についても老朽化によって危ないと言われています。
橋は、川などを渡るために作られています。これが壊れたりすると、交通網が寸断され流通が止まってしまいます。また、車などが走行中に壊れると大惨事につながります。
そこで、国は、全国の橋の状態を調査し順次、修繕もしくは架け替え工事を行っています。
架け替えとなると、大きな工事になりますので、できるだけ修繕で長寿化をする方向性で橋梁修繕工事が行われています。
↑老朽化が進んだ橋
都市部や幹線道路などの橋は、順次工事をしています。また、ほとんど車両が通らない橋も当然調査、修繕対象になります。
コンクリートが風化して強度が無くなっている個所を斫(はつり)、撤去し修繕します。
橋の欄干(らんかん)に関しては、安全性については影響は少ないのですけど、橋を支える「橋脚」は安全の要になります。

斫作業終了後の状態の写真しかなかったので、想像してほしいのですが、橋を支えていた部分の劣化していたのを削り取ったと思ってください。
この斫とった個所を直すのですが、その修繕を左官工法として、「断面修復材」と呼ばれ特殊な材料で補修を行います。
コンクリートの強度よりも優れた材料で、塗るのはコテを使った左官工が担当します。
通常、この橋梁断面修復工事は、一番水かさが少ない秋から冬にかけ行っています。
このようにして、公共インフラである「橋」を順次、修繕してますが実際は間に合っていません。
大きな事故が起きないことを心より願っています。



