色漆喰仕上げ

店舗の壁・天井を色漆喰で仕上げる

ご依頼を受けたのは、今回はお花屋さん。
花が映えるような壁にしてほしいとの要望で、ネットで調べたのであろう、色漆喰仕上げでとの要望でした。
色も均一ではなく、ムラがあるような壁が良いとのこと。

この要望は、左官屋としては難しく、色の調合という仕事は左官仕事としては受けないのが基本です。
色の調合などは、専門職である塗装屋に任せるのが一般的ですが、お客様は、色むらのある漆喰壁で施工してほしいとのこと。
漆喰は、呼吸する壁とも言われていて、匂いなども吸ってくれます。それを知っての要望でした。

色を決める

お客様から、希望している壁の写真を頂き、それを基に色々と顔料の混入量を変えてサンプルを作ります。
色ムラを見せるため、少し鏝で荒らした感じにしています。

実際に作ったサンプル数は、10枚程度。
試行錯誤しながらサンプルを作り、お客様に見てもらい、理想に近い色を探します。

施工

色が決まり、施工することになりました。
お客様には、サンプルと全く同じ色にならないと説明します。塗装ではないので、最後は自然任せになります。



もともと、白っぽい壁が、見る見るうちに黒っぽくなっていきます。
「少し濃いかな・・・」と思っていたのですが、お客様から、「暗い方が花が映えるから問題ない」とのこと・・


実は、当初は壁のみの施工にするはずでしたが、壁が黒っぽいのに天井が白っぽいのもなんだか変だということになり、急遽、天井も施工します。
左官仕事で天井塗りが一番キツイ!!　こればかりは若いのに任せます。。(肩が上がらなくなります)


施工完了。あとは自然乾燥です。
水を大量に使い練り上げますので、乾燥期間が必要となります。

そして、こうなりました。



最近では、このような斑(ムラ)があるような壁が流行りみたいです。
施工は大変ですが、なるべくお客様の要望に沿った壁・天井を仕上げます。