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フィットする空間を設計士と共にかたちに

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はじまりは、2つの選択から

家づくりには、大きく分けて2つのはじまり方があります。
設計士の完成されたデザインを受け入れ、その空間を楽しむ方法と
設計士と対話を重ねながら、自分の暮らしに合った空間を形にしていく方法です。

どちらも豊かな家づくりですが
私たちレフトハンズは、後者のあり方を大切にしてきました。
空間は与えられるものではなく、対話と選択の積み重ねによって
自分にフィットしていくものだと考えているからです。

それは私自身が、人と同じものを好きになることがほとんどないという性質からでもあります。
多くの人が良いと感じるものに共感することはあっても、本当に落ち着くもの、場所は、いつも自分の感覚に正直な選択の先にありました。

設計という仕事においても、その感覚は変わりませんでした。
正解を提示することよりも、その人にとっての空間を
ともに見つけていくことを大切にしたいと考えるようになりました。

暮らしの核を見つける

家づくりの最初の段階で必要なのは、間取りを考えることではありません。
自分がどのように暮らしたいのかを見つめることです。

どこで朝を迎えたいのか。
どこで座り、どこで休みたいのか。
静かな場所を求めているのか、開かれた気配を求めているのか。

こうした感覚は、図面よりも先に存在しています。
これは設計士が代わることのできない、施主自身の領域です。

この核が見えてくることで、設計は単なる配置計画ではなく、暮らしを支える骨格になります。
空間は、ここからゆっくりと形を持ちはじめます。

場所と向き合う

次に、土地や既存の建物という具体的な条件と向き合います。
光の方向、風の流れ、周囲の建物との関係は、空間の性格を決定づけます。

同時に、法規や構造といった専門的な制約も存在します。
設計士はそれらを整理し、可能性として提示します。

施主はその中から、自分の暮らしに合う方向を選び取ります。
この段階から、空間は現実の条件と結びつき、輪郭を持ちはじめます。

設計という対話の時間

そして設計の段階に入ります。
ここが、設計事務所の役割が最も発揮される時間です。

レフトハンズでは、多様な図面やスケッチを提示しながら
施主の方が選択し、自分の空間として理解していくプロセスを大切にしています。
図面は正解を示すためのものではなく、対話を生み出すためのものです。

異なる案を見比べることで、自分がどのような空間に心地よさを感じるのかが見えてきます。
開かれた空間なのか、包まれる空間なのか。光の中にいるのか、陰影の中にいるのか。

選択を重ねるごとに、空間は設計士のものから
施主自身のものへと変わっていきます。
この往復の中で自分にフィットする空間が定まっていきます。

かたちが現れる時間

設計が固まると、施工者によって空間が実体を持ちはじめます。
基礎がつくられ、柱が立ち、空間の大きさが身体で感じられるようになります。

ここでは施工者の技術に委ねる部分が多くなりますが
素材や色といった感覚的な要素は、引き続き施主の意思によって決まります。
図面の中にあった空間が、現実の場所として現れていきます。

暮らしは空間のなかで完成する

完成した空間は、そこで暮らしが始まることで、本当の意味で完成していきます。
光の入り方、身体の動き、日々の習慣が空間と重なり
その場所は自分にとっての居場所になります。

自分にフィットする空間は、はじめから存在しているものではありません。
設計士との対話の中で、自分の感覚を確かめ、選び取り、形にしていくことで現れてきます。

設計とは図面を描くことではなく
その人の中にある空間を見つけていくプロセスです。
そのプロセスこそが、暮らしに深く寄り添う空間を生み出していきます。

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ねぎもとあやこ
専門家

ねぎもとあやこ(一級建築士)

建築設計 LEFTHANDS 一級建築士事務所

木造住宅や古民家再生の経験を生かし、環境や多様な暮らし方にあう計画を提案。日本の自然環境にある木材を生かし、構造・意匠・素材の木のリズムでととのえ、安心感と温もりに満ちた住空間を実現します。

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