人は環境を選び・変えれる

旧年中は、私たちの活動に目を留めてくださり
本当にありがとうございました
新しい年を迎えるにあたり、心より感謝申し上げます
年末からお正月にかけて
私たちは自然と「何かしらの準備」をしています
大掃除をする
身の回りのものを片付ける
一年を振り返り、これからを思い描く
それは単なる作業というより
行動を通して
場をととのえ、こころをととのえる時間なのだと思います
お正月に神社へ参ることも、そのひとつだと思います
鳥居をくぐり、まっすぐな参道を歩き、階段を上る
体を動かしながら、少しずつ日常から離れ
自分自身をととのえていく
神様にお願いをするというより
そのプロセスの中で
自分の立ち位置や進む方向を確かめているのかもしれません
親族に会うこともまた、自分のルーツへと続く「みち」をととのえることです
関係性を確かめ直し、時間を共有することで
目に見えない基盤が静かに整えられていく
カレンダー上の元旦は、ただの一日に過ぎません
それでも、どの日よりも
「時間」を強く意識する日ではないでしょう
過去と未来のあいだに立ち
いったん立ち止まるための、大切な節目です
この「ととのえる仕組み」のすごさは、建築をつくること以上に
まちをととのえることに生かせるのではないかと感じています
効率や経済性が優先され
いつの間にか置き去りにされてきた
暮らしの感覚や、人の気配
それをもう一度
自分たちのまち・自分たちの住まいとして取り戻すには、何ができるのか
その問いに向き合うため
今年は「つくる前の時間」を、より大切にしていきたいと考えています
一つは、建築カウンセリングです
家づくりやリノベーションを考え始めたとき
言葉にならない違和感や迷いが生まれることがあります
いきなり答えを出すのではなく
今いる空間や暮らしを見つめ直しながら
自分たちにとっての「ちょうどいい」を一緒に探す時間を設けていきます
もう一つは、間取りの教室です
間取りを「選ぶもの」ではなく
「考え、描き、思ってみるもの」としての思考の場
図面を通して、自分の感覚を確かめ
暮らしのイメージを少しずつととのえていく
そんな学びと対話の場を、今年ははじめます
新しい仕組みといっても、特別なことをするわけではありません
ものを買う、食べる、集う、話す。
日常の行動に気づき、少し丁寧に変形させること
かつて神社の門前町がそうであったように
人が自然に集まり、歩き、立ち止まり、ととのっていく場所をめざして
建築や設計を通して、
そんな小さな循環を、少しずつでもつくっていけたらと思います
今年も、暮らしや住まい、まちをととのえる視点を大切にしながら
一つひとつの仕事に向き合っていきます
本年もどうぞよろしくお願いいたします



