【家をつくろう】 家づくりのすすめ1
最近「間取り迷子」という言葉を目にしました

SNSなかで間取りについて第三者に意見を求めている光景が広がっています
それだけ間取りは家づくりの中で大きなテーマであり
施主にとって一番こだわりたい部分なのだと思います
しかし、ゼロから理想の間取りをつくるのは簡単ではありません
情報があふれる時代だからこそ、迷いも増えてしまうのです
そこで大切になるのが「設計プロセス」です
私はこのプロセスこそ家づくりだと思います
家について気づきを得ながら学び選択をしていくことが大切です
1. 在来木造だからこそ叶う自由度
在来木造の構造体は
壁の位置や開口の取り方に柔軟性があります
そのため、同じ敷地条件でも複数の間取りを描くことが可能です
いくつもの間取り図を施主と一緒に比較・検討を重ねていきます
初めて家づくりに挑む方にとって
案ごとの差異が理解を深める手がかりとなります
2. 設計には時間が必要
早い方でも2か月、長い場合は半年ほどかけて
間取りを検討する時間は「遠回り」に見えるかもしれませんが
実は家の完成度を高めるための「最短の道のり」です
昔は大工さんが木造の構造体に合わせて間取りをつくり
人々はそのかたちに暮らしを合わせていました
いまは無限の選択肢がある分、その調整が必要です
3. 要望を出すことが施主の役割
間取り迷子にならない一番の方法は
施主が思いをできるだけ多く言葉にすることです
生活スタイル、趣味、これからの暮らし方など
設計士はその要望を受け止め、間取りに翻訳していきます
要望が多ければ多いほど、間取りは洗練され、より「自分の家」らしい姿に近づいていきます
家づくりのプロセスは迷う時間も含めて大切な体験です
間取り迷子になりかけたときこそ、設計士に相談してみてください
設計プロセスを共有することで
木造住宅の自由度を生かし、唯一無二の暮らしのかたちにたどり着けるはずです
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