住宅ローン返済に悩む相談者の事情や希望に応じたサポートで、より良い未来を（2/3）

返済条件の変更や任意売却、リースバックなど、状況に応じて提案

　住宅ローンを滞納すると、1〜6カ月の間に段階を追って金融機関から通知があります。催告書・督促状の時点で、いきなり残債を回収されることはありません。
　しかし、「期限の利益喪失通知」が来ると分割払いをすることはできなくなり、一括で返さねばなりません。入金できないまま過ごし、保証会社が弁済したことを知らせる「代位弁済通知書」が届くと、今度は保証会社から一括請求され、応じなければ競売にかけられることになります。

　「こうした事態に陥る前に、金融機関と交渉して返済条件を変更したり、借り換えにより金利を抑えたり、住宅ローン以外の借金の利息をなくす任意整理で月々の負担額を減らすなど、取り得る対策を提案します」

　また、競売物件を扱ってきた経験から任意売却のメリットについても言及します。
　「競売は『強制的』に売ることであり、内覧ができないなど買い手が制約を受けるため、市価の7〜8割になってしまいます。ローンの残金が多くなってしまうので、ある程度、売る側の要望が反映される任意売却をする方が賢明です」

　これまで地域の人たちの住まいづくりに携わってきた木本さんは、それぞれの暮らしに寄り添うことを心掛けているそうです。
　「例えば、お子さんが通う学校を変えたくない場合は、家を売却した後も賃貸として住み続けるリースバックという方法があります。また、親子間売買もあります。相談者さんの家族構成や状況に応じたアドバイスをしていきたいですね」

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