頭痛を引き起こす原因は、主に脳の血管と三叉神経による影響
ガ(G)ンバロウウ(W)ィークもあと一日
新型コロナウイルス感染症対策でみなさんも自粛の生活をされてますね。
あと一歩と思い、がんばり続けましょう。
ただし
自粛のために早期発見できれば助かる命が助からない。
そんなことはあってはならない。
受診に迷われるからはかかりつけ医にまず電話を。
厚生労働省はこの時期だから、電話再診でおくすりを処方したり、
いろいろな対処ができます!
で
本日は高血圧と頭痛のおはなし。
【概要】
頭痛の原因は色々あります。
高血圧の人でたびたび頭痛がする人は、危険な病気にかかっているかも。
医師の診察を受けて、脳に病気がないかどうかをチェックするとともに、高血圧症を改善するように。
高血圧とそのリスクについて
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管を押す力。
血圧を測る時は通常、上腕動脈圧を血圧計で調べます。
血圧は、心臓が血液を押し出すときに最も高くなり、拡張してその流れが緩やかになった時に低くなっています。
この2種類の数値を測って、高血圧かどうかを診断。
2つの数値は、なんらかの病気が原因で高くなることもあれば、低くなることもあります。
数値を調べることで、本人が気づいてない病気にかかっていないか、または病気になるリスクがあるかどうかの手がかりとなります。
高血圧はこのふたつの数値が高い状態
診断基準は、上の数値が140mmHg以上、下の数字が90mmHg以上と定められています(診察室における血圧)。
日本には、推定4300万人の高血圧患者がいると考えられています。
具体的には、高齢者の3人に2人
30歳以上
男性なら約50% 女性では約40%
高血圧であると言われています。
高血圧は、血液を送り出す力が強いことから血管に負担がかかり、血管の内壁を傷つけ柔軟性が失われて血管が硬くなる。
つまり
「動脈硬化」を起こします。
高血圧の人の頭痛は危険な病気のサインかも
動脈硬化が進むと血管が硬くなり、血管の内側にたまったコレステロールなどの脂肪を沈着。
「プラーク 脂肪斑」といいますね。
プラークが血管の内側に向かって大きくなってくると血流が悪くなり、血管の内皮細胞が壊れて「血栓」という血のかたまりを形成。
このかたまりが血管を詰まらせ、心筋梗塞や脳卒中などが起こります。
高血圧の人は、これらの病気になるリスクが高い。
急に激しい頭痛がしたときは脳卒中の恐れがあるので、すぐに医師の診察を受けるようにしてください。
脳卒中は、症状別に「脳出血」「脳梗塞」「くも膜下出血」の3つの病気に分けられます
脳の血管が破裂「脳出血」
血管がつまる「脳梗塞」
脳血管や脳動脈瘤が破れる「くも膜下出血」
いずれも命の危険にかかわる重い病気。
病後は寝たきりになるか、半身麻痺など重い後遺症が残る場合も。
脳卒中以外に、「高血圧性脳症」という病気にも注意しなければなりません
高血圧性脳症は、持続性の高血圧が原因。
脳実質に水分がたまって脳が膨らみ、頭蓋内圧が上昇するために発症。
脳血管から血液などが染み出して、脳内に血のかたまりを作り、そのかたまりが破裂して脳出血となる場合も。
高血圧性脳症の早朝は頭痛
そして吐き気や嘔吐、けいれん、意識障害、視力障害といった症状。
高血圧だけでなく糖尿病、喫煙なども重なると、脳卒中や高血圧性脳症などの病気にかかるリスクはさらに高くなると言われています。
高血圧は日ごろの血圧コントロールが重要
日本には高血圧患者が推定四千三百万人いると言われています。
しかし
定期的に医師の治療を受けている人は、その4分の1ほどしかいません。
その理由は、「自分が高血圧だと気づいていないから」だけでなく、「生活に支障が出るほどの症状がほとんどないから」であり、治療を積極的に受けようとする人が少ないようです。
また「頭痛はよく起こるけど、すぐ治っているから気にしない」というような人たちだと、頭痛の原因が高血圧によるものではなく、「運動不足で体が凝っているから」「体に疲れがたまっているから」と考え、何もせずに不規則な生活を続けている人も多いかもしれません。
このような人たちの中には、何もしなかったことが原因となって30歳代で、くも膜下出血により命を落とした人も少なくありません。
「忙しいから」「面倒だから」「大丈夫だ」と言いながら毎日を過ごしている人は、自覚症状がなくても血圧を測定して、「高血圧でないか」「なんらかの病気にかかっていないか」をチェックしましょう。
もし高血圧と診断されたら、年齢や症状に応じてくすりを内服することが多くなります。
日々、血圧測定を行い、体調変化をチェックするだけでなく、運動するなどして精神的ストレスをためないようにしてください。
血圧は、寝不足やかたよった食事とか不規則な生活、悩み事や心配事、イライラなどのさまざまなストレスを受けて数値が上昇。
常に血圧の数値が高い状態だと、脳の血流を正常に保つ調節機能も低下して、脳の血管が高血圧によるダメージを受けやすくなり、脳卒中のリスクを高めてしまいます。
脳卒中のリスクを高める原因
・塩分、糖分のとりすぎ
・喫煙
・脂肪分のとりすぎ
・お酒の飲みすぎ
・食べ過ぎ
・運動不足
脳卒中を発症した原因となった行動は次の通りです。
・水分補給を怠りがち
・寝不足
・過労
・熱い風呂、長風呂(とくに冬場は要注意)
いつもと違う頭痛がする人で自分が高血圧だという人は、何かの病気のサインかもしれません。自分で判断せずに医師の診察を受けるようにしてください。