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コラム

いま飲んでいるお薬は大丈夫?片頭痛には有効なおくすりを!

2018年9月9日 公開 / 2020年11月9日更新

テーマ:広島の頭痛外来

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 頭痛 原因頭痛 対策

いのうえ内科脳神経クリニックの院長の井上です。



本日はあなたの頭痛の対処薬について。


お薬を使った片頭痛の対処法には急性期治療と予防薬投与がありますね。
適切なお薬を飲んで対応していないと、頭痛の回数が多くなったりします。
薬剤の使用過多による頭痛に陥ることもあります。
薬剤の使用過多による頭痛は、飲んでる頭痛薬が頭痛を引き起こすというやっかいな頭痛。
日常生活の大半が頭痛により支障をきたす。
これが薬剤の使用過多による頭痛です。
*薬剤の使用過多による頭痛については院長ブログにも書いております。
 ご参考いただければ幸いに存じます。

次のチェックポイントを満たせばあなたがいま飲んでいる頭痛薬、飲んでるタイミングは正しいのです。

急性期片頭痛治療薬

・お薬を飲んでから遅くても二時間後に頭痛の痛みから解放される。
 完全によくならなくても重度の頭痛から軽度にまで緩和されればOK。
・頭痛による日常生活の支障度が半減する。
・お薬を飲んで、二時間後にはふだんと同じ生活ができている。

どうでしょうか?
三時間も四時間も苦しんでいないでしょうか?
もしそうだとするとそのお薬は十分だといえません。
中途半端な治療をすると、飲んでいる頭痛薬の数が結局は多くなり薬剤の使用過多による頭痛を引き起こすことに。

片頭痛予防薬

こちらはビタミンサプリなど効力はそれほど期待できませんが、副作用があまりないことより推奨度は高いです。
たとえば
ビタミンB2やマグネシウムサプリ。
これらは、効果は低くてもOK。
問題は医師が処方する、アミトリプチリン、バルプロ酸、カルシウム拮抗薬などのお薬。
・片頭痛の発作の程度と頻度が一般的には半減するといわれてます。
 逆に
 半減してることが大切。
・頭痛発作による日常生活支障度が少なくとも半減。
・ねむけや口渇感・排尿障害・脱毛・気分不良など日常生活に支障をきたす副作用がない。
これらが、あなたが飲んでいる片頭痛予防薬が有効である条件です。
もし効果ないお薬を飲んでいると思えば思い切って医師につたえましょう。

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