マインドフルネス
いのうえ内科脳神経クリニック院長の井上です。
本日もマイベストプロのコラムを読んでいただきありがとうございます。
本日も片頭痛の話題!
頭痛というと「たかが頭痛で!」と思われる方は多いと思います。
それはその筈(はず)!
頭痛を経験したことのない方はおそらくいらっしゃらないと思いますが、
その反面酷い頭痛を経験されるかたは万人ではないからです。
胸痛発作は経験されるかた少ないと思いますが、経験されるかたは狭心症であったり心筋梗塞であったり重篤な病気のことが多いのです。
だから頭痛には「たかが頭痛」というイメージがつきまといます。
しかし!
実際は、頭痛の主訴で来られる患者さんにはくも膜下出血や脳腫瘍や脳出血などの恐ろしい病気が多くかくされております。
そういう命に関係することもあるので頭痛は「たかが頭痛」とは言えないのですが、
本日は、経済的にも「たかが頭痛」とは言えないとうお話をさせていただきます。
日本人の840万人ものかたが片頭痛を罹患されているといわれて
人口の約7%
女性にかぎるとなんと五人にひとりが片頭痛もちなんですね。
その日本人の多くが経験している片頭痛ですが
片頭痛は国語辞典では片側の痛みって書いてますが、医学的には日常生活に支障がでる一次性頭痛で、嘔気や音や光過敏をともなう頭痛です。
両側性でも片頭痛なんです。
女性の社会への活躍が注目される現在、
片頭痛による経済的損失なども社会問題となってます。
片頭痛は、人間が経験する痛みや苦しみの主な原因の一つであるといわれております。
世界保健機構(WHO)のレポートでは、「仕事や日常生活に支障を来たす疾患」の第19位になっております(2001年)。
女性にかぎると、さらに上位の第12位に位置づけられます。
そして健康寿命は平均で2〜3年縮まるのが片頭痛です。
生産性の損失を含めた代償
米国では1992年の推計ではなんと、1年あたり130億ドルから170億ドルです。
日本円にして約1兆5000万円から2兆円です。
日本では2005年の推計で、毎年2,880億円の経済的損失!!
近年は、このような背景も一要因となり
労働者の健康管理にたずさわる医師や看護師、保健師などの片頭痛に対する認識の高まり
労働者の健康管理にたずさわる医師や看護師、保健師などの片頭痛に対する認識の高まりとともに、患者さんの生活の質を向上させ、健やかな社会生活を送るために片頭痛の慢性化の予防や治療に対する対策がいろいろと研究され実行されるようになってきております。