広島で頭痛外来
顔が痛い!!っていう経験ありますか?あるいは現在痛くて治療中とか?
この原因って本当は沢山あるのですが、よく顔面神経痛と言われております。
実は、「顔面神経痛」って、医学用語にはないのです。
顔面の感覚をつかさどる神経は三叉神経(さんさしんけい)といいます。
ですから、脳神経のお医者さんに行くと三叉神経痛ですよ、と説明があります。
しかし、三叉神経痛とは痛みの持続時間が瞬間から2分間のもので、拍動したり、2分間以上の痛みがある場合は三叉神経痛ではありません。つまり、顔面の痛みが起こる原因は以下の1.典型的三叉神経痛、以外にも多くあるのです。
1 典型的三叉神経痛 痛みの持続時間が瞬間から2分間。感覚過敏はあっても低下はない。
2 有痛性三叉神経ニューロパチー 顔面に感覚鈍麻を伴うことがある
3 三叉神経・自律神経性頭痛 群発頭痛やその関連疾患
4 神経過敏による三叉神経領域の痛み 虫歯で歯医者さんにいっても「虫歯はないですよ、三叉神経痛ですよ」といわれるものに相当します。
5 二次性三叉神経痛 二次性というのはなにか器質的な原因があっておこります。眼や鼻のまわりの腫瘍(しゅよう)であったりします。1を典型的三叉神経痛と呼ぶ理由はこの痛みの多くの原因は三叉神経が脳幹(のうかん)に入るところで神経根入口部(REZ route entry zone)で脳血管に圧迫されているから厳密には器質的原因があるということで一次性三叉神経痛と呼ばずに典型的三叉神経痛とよびます。
当院に受診される患者さんで意外に多いのは4の神経過敏です。これは感覚低下がないのが基本です。マインドフルネスを利用して治療してみましょう。