広島労働保険社会保険手続電子申請センター 開設(広島県社会保険労務士会所属)
アーチ広島社会保険労務士法人でお受けさせて頂いている相談内容として増えているのが、国土交通省、広島県による建設業者の社会保険未加入指導の対応があります。
これはどのようなものかといいますと、建設業者の所轄官庁である「国土交通省・各都道府県」と社会保険の所轄官庁である「厚生労働省」が連携をして、平成29年には100%の建設業者が社会保険に加入することを指導、徹底していくというものです。
詳細は国土交通省のサイトをご覧ください。
http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk2_000067.html
社会保険に未加入のままでしたら下記のような取り扱いを受ける事になりました。
・経営事項審査の評価が下がる事になりました。
・建設業許可申請時、更新時に加入を求められます。
・施工体制台帳に保険加入状況を記載する必要があります。
上記に基づいて、既に建設業新規許可申請時、建設業許可更新時に社会保険に未加入の場合、広島県より指導書が建設業者に届いています。指導書によると、社会保険加入手続を行い、社会保険加入手続完了後報告という流れとなっています。
指導によっても社会保険に加入しない企業には、年金事務所、労働局に通報されて、場合によっては、営業停止処分を受けたり、下請けとして入れなくなります。
社会保険へ加入するということは、確かに、社会保険料負担の増大に繋がるわけですが、マイナスの影響ばかりでなく、プラス面もたくさんあります。
主なメリットとして、
・従業員の福利厚生の充実(健康保険、厚生年金保険に加入、年金の充実だけでなく、障害、遺族に対する給付の充実)
・会社の信用力が上がる(社員とその家族、求職者、金融機関、取引業者から)
・ハローワークの求人(無料)が利用できるようになる。
・雇用に関する助成金が活用できるようになる。
等があります。
厳しい社会情勢の中、今後は建設業界のみならず、すべての業界において企業は選別されることとなり、コンプライアンス(法令遵守)は勿論のこと、社会的責任(CSR)を認識し、地域社会へ貢献する等、選ばれる企業になっていかなければ淘汰されてしまうという益々厳しい時代になっていくことでしょう。
【建設許可業者の社会保険未加入について触れた記事】
中建日報 平成24年10月15日
http://www.office-onji.com/pdf/chukennippou.pdf
アーチ広島社会保険労務士法人・遠地経営労務法務事務所 HP
http://www.office-onji.com/