きらりスタッフレポートVol.4「わたしの“きらり”ブック」について
こんにちは、きらり事務局の末盛です。
今回は、私が担当しているAさんの紹介をします。
Aさんは長い間入院をされていたのですが、昨年の秋に退院され、
新しい施設での生活をスタートすることになりました。
しかし、Aさんは既に認知症を発症しており、
新しい施設へ行くことに大きな不安を抱えていました。
病院から施設への移動中も、ずっと心配そうに震えていました。
施設の方はとても暖かく迎えてくれたのですが、
Aさんの表情から不安は消えませんでした。
そして、昨年の冬、体調を崩し、再度入院することになりました。
私が入院の手続きを済ませ、Aさんの部屋を訪れると、
暗い表情Aさんがいました。
「早く退院したい。」Aさんは私に何度もそう言われました。
その後、私からも病院に早めに退院させてもらえるようお願いしたこともあってか、
Aさんは1週間程度で回復し、退院することができました。
退院後、私は「Aさんまだ、不安がっているかな~?」と思いながら、
施設を訪問しました。
しかし、そこには私が以前Aさんのために買ってきた服を身にまとった、
柔らかな表情のAさんがいました。
そして、「私のこと分かりますか?」という私の問いかけに、
ニッコリ笑って「もちろん!」と答えてくれました。
そして、「この人達とはお友達なの。」と
同じテーブルの人達を指して楽しそうに教えてくれました。
退院時にも見ることができなかった、安心された表情のAさんを見られたこと、
また私が買ってきた洋服がAさんにピッタリだったのを見て、私も安心しました。
そして何より、Aさんが私のことを覚えていてくれ、
頼りにしてくれていることに、大きな喜びを感じました。
Aさんは新しいことを受け入れるのに時間がかかります。
しかし、関係者のみなさんと根気強くAさんに語りかけてきたことにより、
Aさんの笑顔を取り戻すことができたのだと思います。
これからも、Aさんの笑顔を見るために頑張ります。
認知症サポーター養成講座を受講し、認知症サポーターとなりました。
画像は、認知症を支援する目印となるブレスレット「オレンジリング」です。
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