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職員のつぶやき「介護施設訪問で感じたこと」

橋口貴志

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テーマ:橋口司法書士事務所 職員のつぶやき

10月から職員となりました佐嘉田と申します。

先日地域密着型サービスを提供する介護施設に見学に行きました。
その施設の中のグループホームでは、入居者の方が介助を受けながら共同生活をします。
その施設では自立支援と尊厳の保持をモットーに、
職員によるお仕着せではなく本人に考えてもらうようにしているとのことでした。
例えば、「今日は寒いからこれを着てください。」ではなく、
「今日は寒いから何を着ましょうか。」という具合です。
職員は、家族のように入居者の方の好みをよく理解して
入居者の方が落ち着いて暮らせるように
できるだけ固定しているとのことでした。
また、造りとしては居室より居間や食堂が明るく
日差しを採り入れられるようになっていました。
これは一人で閉じこもらず、
みんなの輪の中に出てきてほしいという狙いがあるそうです。
そこで暮らしている方に対して様々な配慮、工夫がされていて感心しました。

お話をうかがいながら、祖父を思い出しました。
祖父は60歳で脳梗塞を患い左半身不随となりながらも祖母と母、
その後叔母も加わっての介護により30年間自宅で過ごして亡くなりました。
身体が利かないのは悔しかったでしょうが、
家族に対して言いたいことを言える環境は良かったと思います。
次第に寝たきりに近い状態になってくると
訪問看護、訪問入浴サービスの方にお世話になりました。
入浴サービスに来てくださる方のうち
特にいつも明るく話しかけてくださる30歳くらいの男性がいて、
祖父はおしゃべりのできる入浴をいつも楽しみにしていました。

自分のことをよくわかってくれて自分の意志を通すことのできる家族
または家族同様の人に囲まれて安心感を得ながら、
時には違う人と触れ合って新鮮な空気をもらうことは
心地よく暮らすために大切なことだと思います。

ずっと元気で自宅で家族と過ごすことができればよいですが、
様々な事情により施設にお入りになることを考えていらっしゃる方は
きらりにご相談ください。


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