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職員のつぶやき「繋がり力」(ツナガリリョク)

橋口貴志

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テーマ:橋口司法書士事務所 職員のつぶやき

事務職員の太田です。

厚生労働省が昨年7月「生活と支えあいに関する調査」で
普段の会話の頻度を尋ねたところ、
「2週間に1回以下」が65歳以上の一人暮らしの男性で
16.7%に上ることがわかりました。
(同様の女性は3.9%)
それを受けて、今年7月、
マスコミは「高齢単身男性の社会的孤立が浮き彫り」と報じました。

識者は、仕事中心の生活を送った男性がリタイヤすると
話す機会は激減すると分析していますが、
それだけではなく、
「男は黙って◯ッ◯ロビール」のCMが流行った
高度経済成長期に猛烈に働いて来た男性たちは、
もしかしたらコミュニケーションの機会に恵まれなかったのかもしれません。

しかし、世代や男女に関わらず元々「寡黙」で
「人付き合いは苦手」という方もいて、
むしろそのほうが気楽と言われる方も確かにおられます。
でも、人との繋がりが「健康長寿の秘訣」だとしたら?
ここで三つの例を紹介させてください。

一例目。
健康長寿1位の村をスローガンに掲げた北アルプス麓の長野県松川村は、
保健師が健康に関する講話を開いたり、
一般家庭から選出された「有償ボランティア」の保健補導員さんが
栄養指導を行ったりと草の根レベルで活発に取り組み、
高齢者もそうした催しに出かけて行った結果、
目標が達成されました。

二例目の沖縄県北中城村は、地域間のコミュニケーションも親密で
海外からも視察が来るほどの長寿の村です。
また、子育て中の「ママさんサポーター」が
「有償ボランティア」として一人暮らしの高齢者の安否確認を行ったり、
話し相手になるなどの取り組みをしています。
村も「長寿大学」を設立し、
多くの高齢者が学生として認知症の予防法などを学んでいます。

三例目はとても残念な例なのですが、
3年連続で男性がもっとも低かった大阪市西成区は
他地域に比べて単身男性が多く、
食事や自身の健康に関心が薄いと分析されています。

少し苦手を乗り越えて地域の集まりや趣味の会などに出かけてみると、
人と繋がり、同好の仲間も増え、情報網も広がって
より充実したシルバーライフに繋がるのではないでしょうか。
また、行政や企業もシルバー世代の燻し銀の技や、
きらりと輝くお知恵を求めています。

世代を超えて、垣根を超えて繋がりましょう。
人生安心サポートセンター「きらり」もプラチナパワーを応援し、
シルバー世代を支援しています。

さて、最後に全くの余談ですが、
前段に登場したビール会社の面接を受けた当時の大学生、
面接で何を聞かれても答えないので、
怒った面接官が「なぜ黙っているんだ」と尋ねると、
「男は黙って◯ッ◯ロビール」と答え、
みごと内定をもらったという都市伝説がありますが、
真偽の程は定かではありません。


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