扱いの難しい不動産や空き家の活路を見いだすプロ
横山あさこ
Mybestpro Interview
扱いの難しい不動産や空き家の活路を見いだすプロ
横山あさこ
#chapter1
不動産の売買仲介や買い取り、賃貸物件の管理などを行う「ティー・スタイル」の社員・横山あさこさん。夫の武さんと会社を切り盛りし、誰も住まなくなった空き家の換気や通水を代行しながら、次の住まい手につなぐサポートにも注力しています。
「群馬にある実家を受け継いだものの、県外に住み、どう扱えばよいか分からないという方から多くご相談をいただきます。売却、賃貸、更地にするなど選択肢は多様で、知識がなければ答えを絞り込むのは難しいですよね。また、相続が発生してすぐ相談に来る方もいれば、何年も迷った末に決断する方もいます。事情をくみ取り、納得できる答えを共に見つけていくのが当社の特長です」
まずは要望を聞き、AI(人工知能)で膨大なデータを解析して土地や建物の価値を算出。さらに現地へ出向いて物件を確認した上で、査定の根拠を示します。
「その後はポータルサイトに物件の概要や希望額を掲載し、買い手を探します。1年ほど掲載しても売れなかった場合は、当社の買い取り保証制度を利用してスムーズに現金化される方がほとんどです。一方、どうしても売却が難しい場合は、すぐにその旨をお伝えします。長引かせて期待を持たせるようなことはしません」
強みは、法令上の制限で再建築不可とされた土地にも、解決の糸口を探る姿勢です。地主が寄付を検討していた伊勢崎市の物件に可能性を見いだし、約1,500万円で買い取ったこともあります。
「他の不動産会社では対応が難しいと言われた土地でしたが、これまで培ってきた知識と経験を生かし、一つ一つ課題を解決して、2年かけて家を建てられる状態に整えました。お客さまの気持ちを理解するのはもちろん、土地そのものの魅力や可能性を知ることも大切ですね」
#chapter2
横山さんは大手不動産会社の営業担当として活躍していた武さんと結婚。2009年に「ティー・スタイル」が設立されると、横山さんも家事や育児と両立しながら会社を手伝い、少しずつ業務を覚えていきました。
「それまでは10年にわたり、正規職員として幼稚園の給食業務に携わっていました。子どもの頃から調理師免許を取得するほど料理が好きで、包丁を扱うのも得意でしたね。一方、夫は結婚よりもかなり前から『35歳までに独立する』という目標を掲げていたようです。知識や経験を十分に積んでから起業するのではなく、年齢を区切りとして逆算し、計画を立てて行動に移していました」
そんな夫の姿を見て、自身の仕事にも「十分にやり切った」と節目を意識するようになったという横山さん。調理師を辞め、2019年から不動産業に本格的に携わるようになります。
「向き合う対象が食からお客さまになり、最初は戸惑いました。でも、夫に同行して仕事を学び、物件の調査や契約の進め方、決済の立ち会いといった実務を覚え、今は一人でも動いています。お客さまと話すのも好きで、前職とは違う楽しさがありますね。やがて夫が私のやり方を黙って見守るようになり、そんなときにも成長を感じます。地主さまとの商談を自分の言葉でまとめられるようになるなど、これからも上を目指して頑張ります」
社名は武さんの名前と、彼らしい仕事のスタイルに由来。現在は夫婦二人で「私たちらしく働く」という思いを込めています。
#chapter3
横山さんにとって仕事の醍醐味は、依頼を受けてから調査や売買の手続きを重ね、数カ月をかけて決済を終えたとき。「あなたたちに任せて良かった」と言われ、さらにそのきょうだいや知人へと、紹介の輪が広がっていくことにやりがいを感じています。
「お客さまからの紹介や、各士業の専門家の方々からの依頼が大半を占めています。また、2023年には全国47都道府県に展開する『日本空き家サポート』にも加盟しました。地域にある戸建ての定期的な点検を任されており、特に士業の方々との関係が築かれつつあります」
藤岡市の移住支援策にも協力。地域おこし協力隊を通じて移住希望者とつながり、自社の管理物件の売買が成立。関係者にとって良い結果につながりました。
「山あいにある築60年ほどの古民家で、近くには川が流れ、蛍が舞い、広い庭もあります。私たちも取り壊さないでほしいと思っていた風情ある住まいで、次の方へバトンタッチできてうれしかったですね。夫も自分の考えで働けるようになり、独立前は遠慮しがちだった手間のかかる案件も、進んで引き受けるようになりました。地域を守る意識も高まり、以前にも増して生き生きと働いています」
夫婦で会社を営み、一件ごとの思い出を共有している横山さん夫妻。仕事だけでなく、3人の子どもの育児も共に担っています。
「私たちは『話しやすさ』や『小さな疑問にも全力で答えること』を大切にしている不動産会社です。まずは一度、ご相談ください」
(取材年月:2026年9月)
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Profile
扱いの難しい不動産や空き家の活路を見いだすプロ
横山あさこプロ
不動産売買・空き家管理
株式会社ティー・スタイル
再建築不可とされた土地や山中にある空き家など、扱いの難しい物件にも対応。現地調査や行政との交渉を重ね、売却の活路を見いだします。自社による買い取り保証も用意し、成約が難しい場合は迅速に報告します。
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