Mybestpro Members

伊藤孝志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

成年後見人とは何をしてくれる人

伊藤孝志

伊藤孝志

テーマ:相続、ライフプラン

 成年後見といる言葉自体を知っているといる人は多いと思いますが、中身を正確に理解をしている人はほとんどいないのが現状だと思います。しかも、一般の人に限らず、福祉業界の従事者においても理解している人が多いとは言い難いのが現状です。では、そもそも「成年後見とは何をしてくれる制度なのか?」について、分かり易く説明いたします。

 精神上の障害により判断能力を欠く常況にあり支援の必要な人(高齢者や障害者)を被成年後見人と呼び、支援する人を成年後見人と呼びます。成年後見人は被後見人の”財産管理”と”身上保護”をすることが業務となります。財産管理は、通帳や金銭の入出金管理、不動産の管理など、文字の通りですが、身上保護という文字から意味を理解することは到底難しいと思います。分かり易く云うと”介護の契約”と”医療の契約”の2点を指します。つまり、介護施設への入所や介護サービスの契約手続き、入院時の契約手続きに限定した行為を指します。ただし、治療行為(投薬、注射、手術)への同意を行うことはできません。尚、インフルエンザの予防接種などは、予防接種法により義務づけられている行為については、医療者より説明を受けて同意をすることが可能となっています。

 以上のことから、精神上の障害が有ったり、認知症を患っている方の事務を代行してくれる人が成年後見人ということになります。障害者や高齢者の支援を業務とする専門職者(介護職員、ヘルパー、ケアマネージャー等)と連携し被成年後見人をサポートしていくことになりますが、現実問題として、それぞれの立場の職域を足していくとサポートしきれないという問題が生じます。それが、どのような場合なのか?また、どのように対処していくのか?については、もう少し詳しく後見制度を説明する必要もありますので、次回以降で補足していきたいと思います。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

伊藤孝志
専門家

伊藤孝志(ファイナンシャルプランナー)

株式会社ティ・アイ・コミュニティ

金融商品や保険の販売はせず、中立的な立場からお客さまに本当に必要な金融商品を判断し、それぞれの状況に適したお金の貯め方を提案。将来必要になるお金について、総合的に考えたアドバイスを行う。

伊藤孝志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

中立的な立場でお金の悩みを支援するファイナンシャルプランナー

伊藤孝志プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼