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小笠原映子プロに寄せられたお客様からの口コミ評価・評判をご紹介。いろんな悩みや要望を持ったユーザーからの声が集まっています。
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絵本制作前
突然がんであることが分かり動揺しましたが、涙を流す間もなく、検査、病院選び、入院、手術、部屋探し、放射線治療、と進みました。
その間、少しでも職場の方の負担を増やさないように、「できる限りのことをしなくては」、「一日でも早く復帰しなくては」、と思っていました。
でも、地元を離れて一人暮らしをしながら約1か月放射線治療を続けている間に、やっと一息つけたからなのか、だんだんと気持ちが変化していきました。
もとのような目まぐるしい毎日を続ける自信がもてず、もっとゆっくり休みたい、自分の中を空っぽにしたいような気持ちが高まっていきました。
そんなときに、絵本づくりのワークショップに参加することになりました。
自分に起きた現実の出来事を、想像の世界のやわらかさをかりながら穏やかな雰囲気で残したい、と思いながら絵本づくりを始めました。
大きな病気になったことで確かに不安やつらさもありましたが、それよりも治療の過程でたくさんの人とかかわるうちに、人の温かさや優しさ、感謝や喜びで心がいっぱいになったからです。
絵本制作後
原画が出来上がったときには、試合の後のような、大掃除の後のような爽快感と達成感がありました。
また、これが冊子になったらどうなるのだろう、という期待がふくらみました。
印刷製本されて手元に絵本が届いたときには、「病気になったからこそ、たくさんの方と出会えて、自分の心の奥の声に耳を傾けることができ、このお話ができたんだな」と、しみじみ思いました。
小ぶりなサイズ感が、わたしにぴったりと思いました。とっておきの絵本になり、とても愛おしく感じました。
その後
病院の先生方には、あえて自作の絵本であることは説明せずに受け取っていただきました。
まずは、まっさらな状態で読んでいただきたかったからです。
お渡しした後、お会いしていないのですが、読んでくださったかな、と想像してわくわくするし、お揃いの絵本を持っていてくださるのだ、と思うだけで心強くて幸せです。
今、自分の気持ちを伝えたい相手に伝えられたことで、満足した気持ちです。
友人がとても喜んでくれて嬉しかったです。
友人の大切な人にも渡したいと言われたり、インスタのコメントを読んだりすると、自分の知らないだれかとも、絵本を通してつながることができて、不思議な感覚でした。
ナラティブ絵本『もりの木』に、
「森のみんな、海のみんな、これから出会うみんな
わたしは みんなとつながっている」
と書いたけど、出会っていない人ともつながるなんて...と思いました。
(普段SNSをやらないので人より余計にそういうつながり方が新鮮なのかもしれません)
きっとだれもが同じように、それぞれの何か(ドク)を抱えているんだな、と思いました。
わたしが絵本を作りながら元気になっていったように、『もりの木』が、読んでくださった方の気持ちを楽にして少しでも元気の素になったなら、それはすごいことだな、と思っています。
(2025年 2月 8日 てるちゃん)
サービス内容:絵本制作
2025年8月13日投稿
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自分が主人公の絵本作りで前向きな人生をサポートするプロ



倉本 咲喜様
女性時期:2025年02月回数:はじめて
『声の出ない女の子』:クライアントさんからの感想
絵本制作前
私は、小学生の頃「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」で、話したくても話せず、声を出したくても出せない状態でした。
クラスの友達からは「わざと話さない」と誤解され、周囲に理解してもらえない辛い経験もしました。
「場面緘黙症」は、家では普通に話せるのに、学校など「特定の状況」で声が出せず、話せない状態が続くものです。
私は、次のことを伝えたいと思い絵本を作ることにしました。
「場面緘黙症」で苦しんでいる子どもたちへ
「焦らず、自分のペースで前に進めば大丈夫」
「少しずつ、いろいろな経験を重ねながら話せるようになっていく」
私自身、今も子どもたちに絵本の読み聞かせボランティアをしており、緊張しながらもチャレンジを続けています。
「場面緘黙症」を知らない子どもたちへ
「話せない子がいること」
「話したいのに声が出せず、辛い思いをしている子がいること」を伝えたい。
「場面緘黙症」を知らない学校の先生たちへ
「場面緘黙症の子どもの症状について理解してほしい」
「子ども一人ひとりの状態に合わせた支援を考えてほしい」
絵本制作後
はじめて、自分自身の体験をもとに絵本を作りました。
最初は、辛い過去の場面を思い出すと当時の感情が蘇り、読み聞かせのときに涙が出てしまうかもしれない…と心配していました。
しかし、絵本の制作を進めるうちに、「どう表現すれば読者に伝わるか」という視点に変わり、辛い場面もしっかり描きたいという気持ちが生まれました。
私が場面緘黙症になったのは、小学2年生のときでした。
4年生から6年生頃に症状が悪化し、特に重かったのは中学生の頃だったと思います。
この絵本にもあるように、症状が重い時期でも、唯一の友達・ゆきちゃんとは何の問題もなく話し、遊ぶことができました。
場面緘黙症がひどかったときは、身体が思うように動かせず、表情も硬くなり、とても辛かったことを覚えています。
高校に進学すると環境が変わり、小さな声で話せるようになりました。
高校では、声をかけてくれた友達と交換日記をしたり、遊びに誘ってもらったりして、ゲームセンターや遊園地、温泉にも行きました。楽しい思い出です。
しかし、大人になり仕事をするようになると、対人関係で悩むことが増えました。
「もし子どもの頃、場面緘黙症にならず、みんなと同じように過ごせていたら、こんなに悩むこともなかったのかな…」
そう思うこともありました。
でも、過去には戻れない。
これまで、小さな努力を積み重ねて、今の私がいます。
そして、これからもさまざまな経験を重ねていこうと思っています。
多くの方のお力添えがあり、この絵本を発行することができました。
本当に感謝しています。
今まさに場面緘黙で悩んでいる子どもたちやそのご家族、また長い間緘黙に苦しんでいる方に、少しでも勇気を届けられたら…。
そして、場面緘黙症を知らない方がこの本を読むことで、理解を深めていただけたら幸いです。
学校の保健室などに置いていただければ、場面緘黙症で苦しんでいる子に届くのではないかと思います。
また、この絵本を教材として「場面緘黙症の子の気持ちは?」と考える時間を作っていただけたら、とても嬉しいです。
サービス内容:絵本制作
2025年8月13日投稿
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