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知らないわけないじゃないか?

山本和久

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残業代の未払いを主張する従業員に、上司が自分は残業をしていることを承認した覚えはない。といって突っぱねることがある。で、このことがトラブルになったりする。

かつての自分がそうで。おまえ残業一時間するんか?ちゃんと終わらせろよ。というものの、だらだらやって夜更けになったりする。上司はそういって帰宅する。

上司は残業が一時間で終わるはずがない膨大な作業であることは知っている。はて。これは労働時間なのか。おまえが1時間で終わらせるって申告したんじゃないか。

所定労働時間外において労務に従事していることを認識しつつ、労務に従事させていたはずで~。。これはこのあたりの裁判の判決文の枕詞。これを黙示の指揮命令という。知らないわけないじゃん。明日朝イチまでに見積書5つつくるだなんてさ。

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山本和久
専門家

山本和久(社会保険労務士)

やまもと労務管理コンサルタント

温泉地・草津で、旅館業に起こりがちな労働問題の解決をサポート。「この業種は長時間労働も仕方ない」と考えている雇用主に法律面などの正しい情報を伝え、意識を変えていくためのアドバイスをする。

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