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世捨て人の暇つぶしブログ12

嶋﨑剛志

嶋﨑剛志

テーマ:文明・構造(思想)

春分

明日は春分。
夜と昼の長さが同じになる日。
この日を境に、昼の方が長くなる。
農業の世界では極めて重大な日だ。
多くの植物は、日長を感知して、
いろんなスイッチを入れる。

大根で言えば、(すでに始まっているが)花が咲く準備が一気に進む。

「ス」が入る

よく、大根に「ス」が入るという。
これは大根が花を咲かせるために、根に蓄えた養分を使って、
新しい葉っぱや花芽を作り始めることによって起こる。

実際に、大根の内部がスカスカというか、スポンジ状になる。
一気にスカスカになるわけではない。
だんだん、変化する。
従って、いきなり食べられなくなるわけではないが、
漬物用においては、かなり早い段階で使えなくなるようだ。

ダメだし

こちらはまだまだ大丈夫と思っていたが、
漬物屋から連絡が来た。
もう、この大根は使えないとのこと。
見分け方も教えてくれた。

その目でみると、相当の割合ですでに「ス」が入っている。
これでは、選別して出すのも大変なので、
潔く、今季は終了とした。

大きな収穫

それにしても大きな収穫だった。
シーズン途中からの参入だったが、
これをもし、「来季からお願いします!」と言っていたら、
今年経験した多くのことを知らないまま、来季に初めてやることになる。
しかも、出来るかどうか、採算が合うかどうか不安なまま、
春、夏を過ごすことになる。
本当にやって良かった。

が、、、
実際、初めてやることに脳は抵抗する、
いろんな理由を付けてやらない誘惑を持ち掛ける。
「来季からお願いします」と何度言おうとしたか!
漬物屋の社長から、今季からやるの?来季からでいいんじゃない?
みたいな誘い水もあった。
脳は、「そうですね」と言おうとしたが、
私は、「来週、試し納入します!」と見事に言い切った。

やってみるということ

特に、農業のような、現場、生き物相手の仕事は、
机の上で考えるようには絶対にならない。

そして、現場でやってみて初めて分かること、
思いもよらない発見、課題・問題も、たくさんある。

多くの場合、現場での工夫やアイディアで、課題は解決できる。
課題を解決し、工夫を凝らした現場が出来る。

財産

このようにして出来た現場、仕組み、バイトたちの熟練などは、
賭け替えのない財産になる。
参入障壁になる。
もちろん効率アップ、コストダウンに直結し、利益を生む。

若さ

今年で58歳になる。サザエさんの父、波平は4歳も年下だ。
時代が違うとはいえ、とても、波平より年上だとは思えない。
日々、農作業で身体を使い、
漬物向けの大根の収獲出荷システムを構築するなど
現場で頭を使っていると、「老い」は近寄らない。

もちろん、あちこち痛いし、目はかすむ。
しかし、本当の「老い」は、挑戦をやめたときに
ドッと押し寄せると確信できる。

その意味で、言われたことをやっているだけの作業者は、
私に言わせれば、すでに「老人」だ。

濱田さんがおっしゃる通り、
作業者になるか、仕事師になるか、
人生は大きく変わる。

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嶋﨑剛志
専門家

嶋﨑剛志(農業法人)

農業法人株式会社こうづけの里

色・形良く、艶・張りもある美しくおいしい野菜を育てるため、微生物、有機肥料、化成肥料、農薬など、あらゆる手法を適切に使用。低コストで価値ある野菜を顧客に届け、農業と地方の再生、事業継承にも取り組みます

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