「食料自給率38%」という数字の“前提が根本からズレている話/文明・構造(思想)編(1-5:食糧自給率1)
生活短観
以前、取引先であった起業家に聞いた。
この起業家は、いろんな社長の話を聴くのが好きだった。
あちこち聞いて回った結果、
会社経営で最も大事なことは何か?
との問いに対し、
ほぼすべての社長が共通して言っていることがあるという。
それは、
当たり前のことを当たり前のようにやること
だったそうだ。
いま、私も会社を起業し、今年で9年目に入る。
そして、いつもこの言葉を思い出しては、
つくづく思う。
当たり前のことを当たり前のようにやるのは、
本当に難しいし、とても重要だ。
減らさない技術
時間投資と聞くと、
何かを大きく増やす話のように聞こえる。
だが、その前にある。
減らさない技術である。
これは派手ではない。
毎日運動する。
掃除をする。
挨拶をする。
手紙を書く。
約束を守る。
どれも当たり前だ。
しかし、やらないと確実に減る。
体力は落ちる。
場は荒れる。
信用は薄くなる。
関係は冷える。
減るのは一瞬ではない。
静かに、しかし確実に減る。
しかも、自分では気づきにくい。
霊性が発現しても、
これを怠れば普通に崩れる。
理念は、体力の代わりにはならない。
思想は、信用の代わりにはならない。
減らさない技術とは、
未来を増やすことではない。
未来を痩せさせないことである。
これは、一つ一つの動作としては難しくない。
だが、続けるのは難しい。
なぜか。
即時報酬がないからだ。
運動しても、
今日の評価は上がらない。
掃除しても、
誰も拍手しない。
約束を守っても、
ニュースにはならない。
しかし、これを怠れば、
長期の問いは支えられない。
減らさない土台がなければ、
増やす投資は空回りする。
多くの人は、
増やす話に飛びつく。
だが、
減らさないことの方が先である。
世捨て人の暇つぶしとは、
何かを派手に成し遂げることではない。
まず、減らさない。
それを淡々と続ける。
この地味な層を抜きにして、
時間投資は成立しない。
大好きな炭水化物よ、さようなら!



