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嶋﨑剛志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

静かな滅亡/文明・構造(思想)編(3-7:ビューティフルワン)

嶋﨑剛志

嶋﨑剛志

テーマ:文明・構造(思想)

生活短観


ちょっと今日は、いろいろと考えねばならないことが有り過ぎて
生活短観がまとまらない!

という日もあって良いよね。
あとで書くかも。

ビューティフル・ワン

天国のネズミ実験の最終像


天国のネズミ実験の最終段階で、
研究者たちは、ある特異な個体群に注目した。

後に**「ビューティフル・ワン(Beautiful Ones)」**と呼ばれる存在である。

この個体群は、
以下の特徴を持っていた。

・外傷がない
・毛並みが美しい
・他個体と争わない
・社会的接触を避ける
・繁殖行動を示さない

攻撃性もない。
混乱もない。
不安や恐怖の兆候もない。

一見すると、
もっとも完成された個体に見える。

彼らは「壊れていた」のか


この状態は、
異常行動として記録されたわけではない。

むしろ、

・安全
・清潔
・安定

という条件を、
最も完全に体現した個体だった。

しかし同時に、
彼らは次のものを完全に失っていた。

・繁殖
・役割
・関係
・未来

彼らは、生きていた。
だが、社会の一部ではなかった。

なぜ攻撃性の「あと」に現れたのか


ビューティフル・ワンが現れたのは、
社会が荒れ、攻撃性が噴き出したその後である。

これは偶然ではない。

攻撃性とは、
まだ「他者」や「意味」に反応している状態だ。

しかし、

・役割が消え
・意味が消え
・関係が消え

そのすべてが尽きたあと、
残るのは完全な無関心である。

ビューティフル・ワンは、
社会が壊れきった結果ではなく、
社会が不要になった結果だった。

静かな終着点


天国のネズミ実験の終わりにあったのは、
混乱でも暴力でもない。

そこにあったのは、

・誰も傷つかない
・誰も関わらない
・誰も次を残さない

という、静止した風景だった。

食料も、水も、安全も、
最後まで失われなかった。

それでも、
新しい命は生まれなかった。

ここでは評価しない


この姿を、

・理想と呼ぶことも
・失敗と呼ぶことも

ここではしない。

ただ、
そういう最終像が観測された
という事実を置く。

この実験を行った
ジョン・B・カルフーン
自身も、
これを道徳や警告としては扱っていない。

あくまで、
条件が揃ったときに現れた、
一つの到達点として記録した。

第3章の終わりとして


第3章で見てきたのは、

・出生率の低下
・役割の放棄
・無為
・分断と攻撃

そしてその先に、
何も起こらなくなった社会である。

次が生まれない状態=静かな滅亡

が、ネズミの実験結果である。

大好きな炭水化物よ、さようなら!

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嶋﨑剛志
専門家

嶋﨑剛志(農業法人)

農業法人株式会社こうづけの里

色・形良く、艶・張りもある美しくおいしい野菜を育てるため、微生物、有機肥料、化成肥料、農薬など、あらゆる手法を適切に使用。低コストで価値ある野菜を顧客に届け、農業と地方の再生、事業継承にも取り組みます

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