不安・焦燥・中毒も増えている!/文明・構造(思想)編(1-10:即時報酬(即時快)がもたらす現代病)
生活短観
「夢のマイホーム」と、私が若いころによく言われた。
多くの人がこの標語につられて、「夢のマイホーム」を建てた。
35年ローンという気が遠くなる借金をして。
そして、自らを会社に縛り付けた。
以前のコラムにも書いたが、
サラリーマンは、他人軸、即時報酬の塊だ。
安心・安全の代名詞だ。
まさに現代文明の象徴だ。
その結果が、まさに今、明らかになろうとしている。
・出生率の低下
・自分探し、無気力、鬱、アルコールなどへの依存
・糖尿病や三大疾病の激増
私は陰謀論は信じないが、
私がこの世の支配者なら、同じことをしていると思う。
大衆は、
安心安全を求めて大人しく働き、
即時報酬を貪り
炭水化物と薬を大量に消費する。
支配者の為に働き、
支配者の為に働いて得たわずかな金で、
支配者が供給する商品(炭水化物、酒、たばこ、薬、娯楽など)を
大量に買ってくれる。
素晴らしい存在だ。
大衆はこの構造に気付かない。
疑問も持たない。
それはそれで幸せだ。
それで良いなら、
その幸せを味わっていてほしい。
それが賢明だし、平和だし、苦痛も苦労もない。
でも、私にはできない。
報酬を支配する側へ
― 未来を取り戻す
ここまでで、
現代文明がもたらした報酬構造と、
そこから距離を取るための方法論は、すべて出揃った。
最後にやることは一つだけだ。
報酬を否定するのではなく、
報酬を支配する側に回る。
即時報酬は、敵ではない
誤解してはいけない。
・糖
・情報
・承認
・快楽
これらは、文明の産物であり、
完全に断つことは不可能だ。
そして、
断つ必要もない。
問題は、
それらが主導権を握っていることだった。
支配される側の構造
支配される側にいるとき、人はこうなる。
・反応で生きる
・比較で動く
・不安で選ぶ
・短期で完結させる
ここ(即時報酬)には、
未来が入り込む余地がない。
支配する側の構造
一方、支配する側に回ると、
構造は逆転する。
・判断基準は自分にある
・時間は積み上がる
・結果は遅れてやってくる
・報酬は副産物になる
快は、追いかけない。
気づけば、後ろに貯まっている。(遅延報酬)
ドーパミンとセロトニンを循環させる
ここで、最初の話に戻る。
ドーパミンは悪ではない。
セロトニンも善ではない。
問題は、
順序だった。
・思索し
・探索し
・行動し
・積み
・あとから安定する
この循環が戻れば、
報酬系は壊れない。
報酬リセットとは「禁欲」ではない
報酬リセットとは、
・我慢
・修行
・清貧
ではない。
設計のやり直しだ。
欲を消すのではなく、
欲の位置を元に戻す。
なぜこれは、誰にでも勧められないのか
この生き方は、
万人向けではない。
・承認が欲しい人
・比較がないと動けない人
・安心を先に欲しい人
には、
苦痛でしかない。
だから、
大衆に広めるつもりもない。
淡々と生きるという選択
この方法論は、
革命ではない。
声を上げない。
敵を作らない。
戦わない。
ただ、配置を変える。
未来は、取り戻すものではない
最後に、一つだけ書いておく。
未来は、
取り戻すものではない。
積んだ時間の、
必然的な帰結だ。
第2章 終わりに
この章は、
希望を語る章ではない。
救いも示していない。
ただ、
・構造を理解し
・期待を捨て
・比較を降り
・淡々と積む
という、
壊れない位置・世捨て人を提示しただけだ。
私としては、これで十分だ。
大好きな炭水化物よ、さようなら!



